
現在、日本国内で発行されているクレジットカードはおよそ3億枚。そしてクレジットカードを日常的に利用する世代である20代~70代までの人口がおよそ9,400万人です。単純計算で1人3枚~4枚持っている計算です。
クレジットカードの保有枚数に上限が決められているわけではありませんし、今や複数枚所持することも当たり前の時代。メインカードとサブカードとを組み合わせて効果的な利用をする人も増えています。ここでは、2枚目を所持するメリット、そして2枚目におすすめのクレジットカードについてご紹介します。
目次
クレジットカードを2枚持ちする理由とは?
クレジットカードは何枚持ってもOK!2枚持ちで使い分けができる
クレジットカードには個人の所有枚数が決められているわけではなく、実質何枚持ってもかまいません。そのため、メインカードとサブカードを組み合わせて、目的に応じた効果的な使い方をする人も増加しています。
クレジットカードをメインカードとサブカードとに分けることによって、1枚では足りない機能を補完することも可能なほか、サービスを重複させることでより充実化を図ることもできます。
特典・メリットが違うクレジットカードを組み合わせると効果的に使い分けられる
また、足りない機能を相互に補完できるメリットに加えて、特性の異なるクレジットカードを2枚持ちすることで、サービスの幅を広げることもでき、カードライフをさらに充実したものへと変えることも可能になります。1枚目のクレジットカードではメリットの少ないサービスでも、2枚目のカードでその部分を補うことができれば効果的な使い分けができるわけです。
サブカードはコンビニやスーパーマーケット、ガソリンスタンドで活躍
例えば、1枚目のクレジットカードがコンビニやスーパーなどではポイント還元率が低かったとしても、2枚目のクレジットカードではコンビニやスーパーなどで高還元率で利用できるものを選べば無駄なくポイントを稼げます。
またガソリンカードのように給油する時にリッター○円引きを受けるためだけに申し込むクレジットカードもあります。それぞれに強みの異なるクレジットカードを2枚持ちすることで、お得度は何倍もアップするのです。

ガソリンカードはガソリンスタンドの支払いでガソリン・軽油・灯油などの給油代が安くなるクレジットカードです。値引き、キャッシュバック、高いポイント還元率など割引特典を比較しました。
複数枚持ちの基本が2枚持ち!メインカードとサブカードを使い分け
冒頭でもお話したように、クレジットカードは1人あたり複数枚持っていることが当たり前の時代になり、その基本が2枚持ちということになります。クレジットカードを2枚持ちする理由を整理すると、
- お互いの機能を組み合わせてより充実させる
- お互いに足りない機能を補完し合ってよりお得度を上げる
クレジットカードを2枚持ちもしくは3枚以上所持して使い分ける理由は人それぞれですが、ほぼ以上の2点に集約されます。
2枚目のクレジットカードを持とう!組み合わせ最強サブカードの選び方
国際ブランドで選ぶ!異なる国際ブランドの組み合わせで使い勝手をアップ
2枚目のクレジットカードを選ぶ基準として意識しておきたいのが国際ブランドです。1枚目と2枚目で同じ国際ブランドを選ぶよりも、異なる国際ブランドを選んだ方が海外での使い勝手は格段にアップします。
クレジットカードの国際ブランド
国際ブランド名 | 特徴 |
---|---|
JCB | 日本発の国際ブランドで加盟店数は日本国内で圧倒的。国内だけならJCB1枚でも十分。近年では世界の加盟店数も増加傾向 |
VISA | 日本でもお馴染みで世界一の加盟店数を誇る。海外へ行くなら必携の国際ブランド |
MasterCard | 世界第2位の加盟店数。加盟店数1位のVISAと組み合わせれば効果的 |
アメリカン・エキスプレス | ステータスカードとして海外でも支持の厚い国際ブランド。日本国内ならJCB加盟店でも利用できる |
ダイナースクラブ | ステータスシンボルとして存在感抜群。国内ならJCB加盟店、海外ならディスカバー加盟店やMasterCard加盟店(アメリカ)で利用できる |
銀聯 | 中国で圧倒的な人気を誇る国際ブランド。中国へ行くなら銀聯カードがないとちょっと不便さを感じることも多い |
ディスカバー | ダイナースクラブを傘下に収めてしまうほど、近年アメリカで急激な勢いでシェアを伸ばしてきた国際ブランド。アメリカでの使い勝手は抜群だが日本での発行はない |
JCB、VISA、MasterCard、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブが5大国際ブランドとして知られていて、これに銀聯とディスカバーが加わって7大国際ブランドとなります。

国際ブランド、発行会社(イシュアー)、加盟店管理会社(アクワイアラー)などクレジットカードの仕組みは複雑です。同じ国際ブランドでも発行会社や提携先によって利用できるサービスが違うのでご注意下さい。
日本ではJCB/VISA/マスターカードなど5大国際ブランドが基本
このうち、ディスカバーに関しては日本での発行は行われていませんので、海外での使い勝手という点から考えると、5大国際ブランドから組み合わせを考えるのが軸となります。中国へ行くなら銀聯も検討必須の国際ブランドです。
銀聯カードについては⇒『銀聯カード(中国の国際ブランドのクレジットカード)を持つべき理由・メリット』もぜひ参照してみてください。
1枚目と2枚目とで異なる国際ブランドを選択する理由は、利用できるお店の幅を広げる目的のほか、国際ブランドが違っていた方が各国際ブランドで利用できる付帯サービスを同時に利用することもできるメリットがあります。

銀聯カードは、VISA、マスターカード、JCB、アメックス、ダイナースクラブの5大国際ブランド以上に発行枚数が多いクレジットカード。中国初の国際ブランドが中国銀聯(ユニオンペイ)です。
海外旅行保険で選ぶ!自動付帯で補償を充実させるには2枚~3枚持ちが有効
海外へ行くなら、万一に備えて海外旅行傷害保険は必須です。海外の医療費は日本の比ではありませんので、海外旅行傷害保険への加入はぜひとも検討したいところ。
海外旅行傷害保険はクレジットカードにも付帯されていますが、ハッキリ言ってしまうと1枚だけの補償内容では非常に心細いのです。もし入院や手術が必要になった場合、クレジットカードに付帯されている補償内容では間に合わないことも多々あります。
しかし、2枚目、3枚目のクレジットカードがあれば、そのカードに付帯されている海外旅行傷害保険の補償内容を合算させることができます。
補償内容 | 合算の可否 |
---|---|
傷害死亡・後遺障害 | ×(※複数枚のうちもっとも高い補償が適用される) |
疾病治療費 | ○ |
傷害治療費 | ○ |
賠償責任 | ○ |
救援者費用 | ○ |
携行品損害 | ○ |
海外旅行傷害保険で核となるのは傷害死亡・後遺障害よりも疾病や怪我の治療費です。事故等で死亡する可能性よりも病気にかかったり怪我をしたりするケースの方が圧倒的に多いので、疾病治療費や傷害治療費は充実させておくのが安心です。2枚持ちなど複数枚のクレジットカードを組み合わせることで、補償内容の充実化を図れるのです。

海外旅行障害保険には病院の治療費の他、携帯品の紛失まで補償してくれるプランもあります。クレジットカードの保険がどこまで補償してくれるのかチェック。場合によっては別途加入しましょう。
2枚目、3枚目をもつ場合は利用付帯か自動付帯かにも注意
海外旅行傷害保険が付帯していても、利用付帯か自動付帯かで利便性に違いがあります。利用付帯ではそのカードを使って旅行代金等を支払わなければ補償が受けられず、逆に自動付帯ならそのカードを持っているだけで補償が適用されます。
所持しているカードに付帯されている海外旅行傷害保険が全て利用付帯では意味がありませんので、2枚持ちなら利用付帯+自動付帯、もしくは自動付帯+自動付帯の組み合わせで選びましょう。

クレジットカードを海外旅行保険の自動付帯で比較しました。利用付帯以外の比較ポイントは傷害疾病治療の補償額や家族特約の有無、キャッシュレス診療、日本語デスクやゴールドカード特典です。
割引と還元率で選ぶ!頻繁に買い物するお店のクレジットカードを申し込む
頻繁に利用するお店があるなら、そのお店でお得に活用できるクレジットカードはないかチェックしてみましょう。割引やポイント還元率のアップなどでさらにお得になります。
スーパーでお得になるカード、コンビニでお得になるカード、ネットショッピング特化型など、利用シーンに応じてお得な使い分けが可能なクレジットカードもたくさんあります。これらを組み合わせればお得度もどんどん広がります。
コンビニではクレジットカードのカード払いがおすすめ!コンビニ支払いでのクレジットカードの使い方からお得なポイント還元率でセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど各コンビニ別に比較しました
独自サービスや特典で選ぶ!ニーズに合わせて2枚目のクレジットカードを選んでみる
クレジットカードによっては、特徴的な特典が付帯しているものや独自色の強いサービスが付帯しているものもあります。
レストラン等で優待を受けられたり、空港ラウンジの利用が可能であったり――というものは結構メジャーな特典として知られていますが、それ以外にも様々な特典があります。
- ロードサービスが付帯している
- ガソリンが値引きになる
- 女性向け特典が充実している
- 女性向けの検診クーポンが付帯
- オプションとしてミニ保険に加入できる
- ATM手数料や振込手数料が優遇される
こうした独自色の強い付帯サービスを組み合わせてみるのも効果的です。普段、気にも留めなかったクレジットカードに意外な特典が付帯していることも珍しくありませんので、利用ニーズに合わせて2枚目を選ぶのがおすすめです。
年会費で選ぶ!2枚持ち、3枚持ちだからこそクレジットカードのコストを抑える
クレジットカードの年間維持コストを抑えることを優先するなら、2枚目以降のクレジットカードを年会費無料のタイプにするなどして、余計な維持コストを抑えるのもいいでしょう。
年会費無料といっても、無条件で年会費無料になるカードと、条件を満たせば無料になったり割引になったりするカードがありますので、注意も必要です。
年会費のかかるクレジットカードは、利用してもしなくても持っているだけで毎年引き落としが行われますので、複数枚持ちを検討するならできるだけ無条件で年会費無料になるクレジットカードを選ぶようにしましょう。
年会費無料のクレジットカードを比較したランキングです。年会費無料カードでも特典や還元率・安心感の高いクレジットカードを比較検証。おすすめのクレジットカードをランキング!
最強サブカードの選び方まとめ!ライフスタイルに合ったクレジットカードを選ぼう
2枚目以降のクレジットカードを持つなら、「ライフスタイルや利用シーンに合致したクレジットカードを選ぶ!」という一言に尽きます。
メインカードを補完するのがサブカード!「何となく作った」はNG!
逆に、「何となく2枚目を作ちゃった」はNGです。2枚目のカードを持つ理由は1枚目のカードに足りないサービスを補完したり、組み合わせてサービスを充実させるためです。
ネットサーフィンしていてたまたま目に入ったクレジットカードの広告に誘われて申し込んでしまうとか、店頭でキャンペーンをやっていたから何となく申し込んでしまった――というのでは、利用目的も定まっていませんし、そのまま使わないカードとしてずっと眠り続ける可能性もあります。
現在メインで利用しているクレジットカードを見直してみるのもひとつの方法
もちろん、現在利用しているクレジットカードをメインカードにしてサブカードを作るのもいいですし、現在利用中のクレジットカードをサブカードにして新しくメインカードを作ったって構いません。
ライフスタイルや利用シーンに合ったクレジットカードなら、最強のサブカードとなってくれます。使い勝手や用途に合わせ、メインカードとサブカードを見直すのもひとつの方法です。
メインカードと組み合わせ!2枚目におすすめのクレジットカード
では、実際にメインカードとサブカードのおすすめの組み合わせについて3つご紹介します。基本的には、日常での使い勝手と海外での使い勝手という組み合わせが軸になります。
まず最初にご紹介する組み合わせは、メインカードを『JCB CARD W』、サブカードを『セゾンブルー アメリカン・エキスプレス・カード』にした、若者におすすめの組みあわせです。
メインカード「JCB CARD W」高還元率のJCBプロパーカード!
『JCB CARD W』はJCBの発行する年会費無料のプロパーカードで、日本国内での使い勝手は抜群です。基本還元率も1.0%と高還元率なのが魅力で、セブンイレブンやスターバックスなど「JCB ORIGINALパートナー」の店舗で利用するとさらに高還元率で利用できるため、日常的に利用するメインカードとして威力を発揮します。39歳までの人が申し込み対象なので、若者やクレジットカード初心者の人にもおすすめできます。
また、『JCB CARD W』の姉妹カードである『JCB CARD W Plus L』は女性向けのクレジットカード。同じJCBから発行されている女性向けカードの『JCB LINDA[ジェーシービー リンダ]カード』にも付帯されている女性向け特典を利用することができます。
JCB CARD EXTAGE(エクステージ)

Amazon還元率2.25%!年会費無料!20代限定のJCBカード
年会費(1年目) | 無料(5年間限定) | 年会費(2年~) | 無料 |
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還元率 | 0.75%~1.5% | 発行期間 | 最短3営業日 |
サブカード「セゾン ブルー・アメックス」ブランド力&海外旅行保険
サブカードとしておすすめの『セゾンブルー アメリカン・エキスプレス・カード』は、26歳まで年会費無料で利用できるコスパ最強のAMEXカードです。セゾンカード発行の提携カードですが、本家AMEXよりも審査に通りやすい上に、海外・国内旅行傷害保険付帯で空港手荷物無料宅配が付帯した「準ゴールドカード」とも呼べる特典は魅力で、海外旅行傷害保険の付帯していない『JCB CARD W』の穴を補完できます。しかも、アメリカン・エキスプレスのブランド力も兼ね備えているので海外旅行でも大活躍できる1枚です。
セゾン ブルー・アメリカン・エキスプレス・カード

26歳まで年会費無料!国内・海外旅行保険付きセゾンアメックス
年会費(1年目) | 無料 | 年会費(2年~) | 3,000円+税※26歳以下年会費無料 |
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還元率 | 0.5%~1.0% | 発行期間 | 最短即日 |
※来店でのお受け取り(最短即日発行)の場合は、ICチップ機能の無いカードのお渡しとなります。あらかじめご了承ください。
メインカード「三井住友VISAデビュープラスカード」高還元率で初心者にも安心
次にご紹介する組み合わせは、メインカードに『三井住友VISAデビュープラスカード』、サブカードを『エポスカード』にした組みあわせです。こちらも若者やクレジットカード初心者にも組み合わせやすい内容です。
『三井住友VISAデビュープラスカード』は18歳~25歳までが申し込める学生&新社会人向けのクレジットカード。ポイント還元率も1.0%と高還元率で、実質年会費無料で利用できます。しかも、26歳になると『三井住友VISAプライムゴールドカード』へと、30歳からは『三井住友VISAゴールドカード』へとランクアップすることもできるため、将来的にステータスカードを視野に入れている人にもおすすめです。また、「ココイコ」の利用でリアル店舗もお得に利用できるため、さらに高還元率での利用も可能になります。
三井住友VISAデビュープラスカード

年会費無料で還元率1.0%!学生・新社会人におすすめ!
年会費(1年目) | 無料 | 年会費(2年~) | 1,250円+税 ※条件により無料 |
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還元率 | 1.0%~2.5% | 発行期間 | 最短3営業日 |
サブカード「エポスカード」年会費無料&海外旅行保険&丸井セール
メインカードの『三井住友VISAデビュープラスカード』を補完するのにおすすめのサブカードが『エポスカード』です。年会費無料で海外旅行傷害保険が自動付帯されているので、維持コストもかからず海外旅行傷害保険が付帯されていない『三井住友VISAデビュープラスカード』のデメリットを埋められます。しかもマルイ店舗での受け取りなら即日発行にも対応。マルイでのシッピングで10%割引やその他優待特典の数も豊富なので日常的に活用できる1枚です。デザイン豊富なカードフェイスもメリットのひとつです。
メインカード「アメリカン・エキスプレス・カード(グリーン)」充実のステータスカード
最後にご紹介するのは、ステータスカードとして海外でも認知度抜群の『アメリカン・エキスプレス・カード』と流通系代表格の『イオンカード(WAON一体型)』です。T&Eカードとポイント還元率、そして電子マネーを使い分けることができ、合理的な組み合わせを理想とする人におすすめの例です。
このパターンの組み合わせは、T&Eカードの代表格『アメリカン・エキスプレス・カード』をメインカードにして、サブカードには利用者急増中の大人気流通系カード『イオンカード(WAON一体型)』という組み合わせです。
『アメリカン・エキスプレス・カード』の発行元である「アメリカン・エキスプレス」が世界初のトラベラーズチェックを発行した旅行会社ということもあり、トラベル&エンターテインメントの分野では他のクレジットカードを圧倒しています。充実した特典や付帯保険は魅力で、海外にもぜひ携行していきたい1枚。
アメリカン・エキスプレス・カード(グリーン)

玄人好みのアメックス!ゴールド級の優待特典!初年度無料!
年会費(1年目) | 初年度年会費無料 | 年会費(2年~) | 12,000円+税 |
---|---|---|---|
還元率 | 0.4~1.0% | 発行期間 | 最短15営業日 |
サブカード「イオンカード(WAON一体型)」電子マネー&イオン割引
一方の『イオンカード(WAON一体型)』は言わずと知れた流通大手のイオンでお得に使えるカードです。今やイオンへ行ったことのない人を探す方が難しいほどメジャーな存在へと成長し、しかも最も使われている電子マネーで楽天EdyやSuicaに次いで勢いを延ばしているWAONもセットで使い分けができるのもポイントです。
WAONでショッピングすればポイントが付与されますし、貯めたときめきポイントをWAONチャージへ移行しておくことでシーンに合わせた使い分けが可能になります。WAONならチャージした以上の利用ができませんから、使いすぎ防止にも効果的。
さらに、5%OFFやポイント2倍などの優待デーも多く、イオンやその系列店舗を利用するなら必携の1枚となっています。イオンやイオン系列店舗でのショッピングに加え、イオンシネマやイオントラベルモールなどレジャー関連でもお得に利用できます。付帯保険もなく年会費無料なので、サブカード向きな1枚です。
この組み合わせは完全に両者の足りない点を補完し合う関係性で、「メインカードとサブカード」という立ち位置がハッキリしているのが特徴です。『アメリカン・エキスプレス・カード』をサブカードにし、『イオンカード(WAON一体型)』をメインカードにしても違和感がないという部分でも面白い組み合わせです。
メインとサブでクレジットカードを2枚持ちするメリット
利用シーンごとのクレジットカードの使い分けで割引orお得にポイントが貯まる
例えば、スーパーやコンビニを頻繁に利用するライフスタイルだったとした場合、スーパーでお得にポイントの貯まるクレジットカードを持っていたとしても、コンビニでは現金のみでしか購入しないのではもったいないですし、かといってそのクレジットカードで支払いをしてもコンビニでお得でなかったりすれば使い勝手は半減します。
しかし、そこでコンビニで高還元率な利用ができるクレジットカードがあれば、使い分けることで無駄なくポイントを稼げますし、電子マネー対応であればクレジットカード機能と電子マネー機能の使い分けもできて便利です。割引やポイント還元のお得度を上げるためにも、2枚持ちならメリットも倍になります。

一体型クレジットカードではクレジットと電子マネーの両方の機能をうまく使い分けていきましょう。毎日のお買い物が便利になるだけでなくポイントも貯まりやすくなります。
サブカードと組み合わせれば、クレジットカード1枚では足りない機能を補完できる
1枚のクレジットカードではすべてのサービスをお得に利用できなくても、2枚目のクレジットカードでその穴を補完すれば効率の良い使い分けが可能になります。
店舗でのポイント還元率も付帯特典も各カードで様々ですから、異なるサービスが付帯するクレジットカードを組み合わせることで最大限のメリットが生まれます。
海外旅行では複数の国際ブランドのクレジットカードがあると安心!活用シーンも広がる
海外旅行では、異なる国際ブランドのクレジットカードを所持するのは当たり前のように認知されています。その理由は、単体ブランドだけでは利用できる加盟店数も限られてしまうため、利用シーンに不便さを覚えることもあるからです。
VISAであれば世界一の加盟店数を誇りますが、それでも利用できないお店もあります。その場合は異なる国際ブランドが必要になります。基本的には、VISAとMasterCardの2枚持ちが王道ですが、中国であれば銀聯カードの所持も必須です。
海外旅行保険は治療費を合算できる!クレジットカードの自動付帯保険で補償内容が充実
また、クレジットカードを2枚持ちすることでお互いのカードに付帯している海外旅行傷害保険の補償内容を合算できるのも大きなメリットです。先述したように海外の医療費は莫大になりがちで、入院や手術などを伴う治療となれば相当な出費を強いられます。疾病治療費や傷害治療費は、最低でも1,000万円の保証がないと厳しいとさえ言われています。
さすがに1,000万円もの治療費にはならないにしても、補償を充実させておくことはいざという時のためにも大切なことですから、2枚持ちで補償内容の充実化を図れるのは非常に大きなメリットです。
トラブル対策!万が一、1枚が使えなくなっても2枚目のクレジットカードでカバーできる
クレジットカードを2枚持ちしておくと、1枚が使えなくなってももう1枚でカバーできるというメリットがあります。特に、海外などで盗難や紛失などのトラブルに遭っても慌てず対処することができますし、ショッピングの際に磁気不良で利用不可能になってももう1枚で支払うようにすれば問題なくトラブルを切り抜けられます。
クレジットカードを2枚持ちするデメリットと注意点
年会費がかさむと負担が大きくなる!年間維持費も視野に入れて選ぼう
クレジットカードを2枚持ちすることで機能が充実するとしても、年会費がかさんでしまうのは維持コストの圧迫に繋がります。その年会費を支払ってでもメリットがあるのであればそれでも構いませんが、年会費のことを気にせずにクレジットカードを作った結果、その年会費の圧迫が原因で解約してしまうケースも少なくありません。最初から年間維持費を考慮して2枚目を検討するのがベストです。
条件付きで年会費無料になるクレジットカードは必ず条件を把握しておこう
また、年会費無料カードであっても、条件付きで無料になるカードも存在します。
- 初年度無料で翌年以降は年会費がかかる
- WEB明細やリボ払いサービスの登録で無料になる
- 年1回以上の利用で翌年の年会費が無料になる
- 年間○○万円以上の利用で翌年の年会費が無料になる
条件付きで年会費が無料になるクレジットカードの場合、条件を満たせばたしかに無料にはなりますが、その条件を見逃してしまうと年会費がかかってしまいますので注意が必要です。
クレジットカードによって支払日も異なる!管理はしっかり行うことが大事
クレジットカードを2枚持ちするということは、メインカードとサブカードとで支払日が異なるケースも出てきます。
また、どちらのカードでどのくらい利用したのかも把握しづらくなりますのでそのあたりに注意を配ることも大事。
支出管理は怠ることがないようにし、カードごとに利用するお店をしっかりと分けておくことも必要です。
紛失してもわからない?2枚目、3枚目があることの意識づけも重要
メインカードとサブカードを持っていると、サブカードの方は日常的に使わない場合もあります。そうなると、気付かないうちに紛失していたりしても気付きにくいというデメリットが生じます。クレジットカードは何枚持っているのかを、常に把握しておくことを忘れないようにしましょう。
最近ではクレジットカードの管理もできるアプリが登場していますので、うっかりサブカードの存在を忘れそうだという人は、そうしたツールも上手に活用しながら管理するのがおすすめです。

カード支払い日を把握しておかないと、支払日に口座から引き落としされないこともあり得ます。支払遅延が起こらないよう決済の締日とは別に支払期日が給料日後のクレジットカードを選ぶのも大切です。
クレジットカードの利用限度額にも注意!保有枚数が増えるほど限度額が低くなる
クレジットカードを何枚も持つことは実質的には可能ですが、ショッピングの利用限度額には上限があります。つまり、複数枚持つことはできても、すべてのクレジットカードで同じ利用限度額設定にはならないのです。利用限度額は、所持枚数が増えれば増えるほど下がっていきます。
これは割賦販売法という法律によって決められていて、個人ごとのショッピング限度額は次のような算出式で弾き出されています。
(年収-生活維持費-年間請求予定額(他社含む))×0.9
上の算出式にある生活維持費は、以下のように規定されています。
世帯人数 | 持家あり | 持家なし |
---|---|---|
4人世帯 | 200万円 | 240万円 |
3人世帯 | 169万円 | 209万円 |
2人世帯 | 136万円 | 177万円 |
1人世帯 | 90万円 | 116万円 |
例えば、持家ありの3人世帯で、年収500万円、他社分を含めた年間請求予定額が250万円だったと仮定すると、
(500万円-169万円-250万円)×0.9=729,000円
設定できる極度額は729,000円ということになります。正確にはこの金額全てが1枚のクレジットカードに集約されてしまうわけではありませんが、仮に1枚目のクレジットカードで限度額50万円であれば、2枚目で設定できる限度額は残りの229,000円の範囲内ということになりますので、所有枚数が増えれば増えるほど設定される限度額は低くなるのです。

利用限度額から未だ支払いの済んでない金額を差し引いたものが現在の利用可能額(残高)です。クレジットカードで買い物できる利用限度額はキャッシング枠とも共通。残高を超えないようご注意下さい。
定期的にクレジットカードの利用限度額を見直そう!減額もおすすめ
場合によっては極度額設定に余裕がなければクレジットカードの枚数を増やしたくても増やせないこともありますので、定期的に現在所有しているクレジットカードの限度額を見直すことも必要です。
ほとんど利用しないクレジットカードや、普段使いのクレジットカードでも毎月利用限度額に余裕があるようなら、できるだけ利用限度額を下げておけば今後所有枚数を増やす際にも有利になります。

クレジットカードの利用限度額を引き下げることはデメリットとは限りません。不正利用されても最小限の損害で済ませられる他、使いすぎの抑制にも効果的。クレヒス=信用履歴に傷も付きません。
2枚目のクレジットカードを持つ際の審査のポイントは?
審査難易度はどんなクレジットカードを選ぶかによって異なる!
2枚目のクレジットカードを持つ場合の審査難易度ですが、これは1枚目の場合とほぼ同じような難易度となります。つまり、どのようなクレジットカードを選ぶのかによって、審査難易度にもバラつきがあります。
利用限度額が高いとクレジットカードの審査に通りにくくなる!
現在使用している1枚目の利用限度額が高く設定されていると、2枚目以降の利用限度額設定が低くなる傾向にあります。枚数が増えるほど利用限度額設定にも空きがなくなってきますので、審査通過率も徐々に下がってしまいます。利用限度額に大きな余裕がある場合は、限度額を見直してできるだけ下げておくことも大切です。

クレジットカードの審査に通るには、クレジットカードの審査のポイントを理解し審査基準をクリアすべく、スコアリングの点数をアップさせることが有効。クレヒスを積んでカードを発行してもらいましょう。
2枚目で選ぶクレジットカードが年会費無料カードなら審査通過も容易
クレジットカードの審査では、年会費のかかるカードよりも年会費無料のカードの方が審査に通りやすくなります。その理由は単純で、年間の維持コストが一切かからないからです。
これは2枚目に持つクレジットカードでも同じことで、年会費のかかるカードへ申し込むよりも、年会費無料へ申し込んだ方が審査通過率も上がります。審査に不安があるなら、年会費無料カードを中心に選んでみましょう。
クレヒスの実績が重要!支払い能力に不安がなければ2枚目の審査難易度は低い
審査にはクレヒス(信用履歴)が必須です。2枚目のクレジットカードを検討するなら、1枚目でしっかりと優良なクレヒスを蓄積しておくことも大事なポイントになります。
クレヒスが優良であれば支払い能力に問題なしと判断され、2枚目以降の審査にもポジティブに働きます。逆に、クレヒスに問題があったりすりと、審査ハードルもどんどん上がってしまいます。
1枚目のクレジットカードの利用実績で優良なクレヒスを積んでいれば問題なし
1枚目のクレジットカードで優良なクレヒスが蓄積されていれば、ほぼ問題なく審査通過できるはずです。その他、携帯電話の割賦払いの遅延なども審査に悪影響を及ぼすので、うっかり支払うのを忘れたということのないようにしましょう。

クレジットカード審査の流れは同じです。信用情報機関へ照会しクレヒス(クレジットヒストリー=信用履歴)を確認し在籍確認を行います。審査基準と方法、審査の仕組みを解説します。
キャッシングやカードローンなどの借入が多い人は審査ハードルが上がる
1枚目のクレジットカードに付帯されているキャッシングを利用している場合や、カードローンなどを利用している場合、その借入額が多ければ多いほど審査ハードルも上がります。
クレジットカードのキャッシング枠は貸金業法の総量規制に準じますので、すでに他社から年収の1/3を超えた借入がある場合はキャッシング枠を付帯してもらえない可能性があります。
また、「キャッシング枠なんて必要ない」という場合でも、あまりに他社借入額が大きい場合や、1枚目のクレジットカードでいつも限度額ギリギリまで使用してしまっている場合は、「この人はお金に困っているのかな?」という悪い印象を与えてしまいますので、審査にも通りづらくなってしまいます。

クレジットカードのキャッシング機能は消費者金融や銀行カードローンと比べ手軽さが違います。金利はキャッシングの方が若干高く、一括返済か分割返済か、少額融資か大口融資か、などの違いがあります。
クレジットカード2枚目の選び方まとめ
2枚目のクレジットカードで賢く使い分け!メリットとデメリットをしっかり理解しておこう
2枚目のクレジットカードを作る場合は、まずその目的をハッキリとさせておきましょう。
- 1枚目のクレジットカードにはない魅力的な特典がある
- 1枚目との使い分けでお得にポイントが貯められる
- 2枚を組み合わせることで海外でも安心
ライフスタイルや、それぞれの利用シーンをイメージすれば、選ぶべき2枚目のクレジットカードも絞られてくるはずです。くれぐれも、「何となく申し込んでみた」ということがないように、目的意識と理由付けをハッキリさせておくのがおすすめです。