クレジットカードを無くしたら? 紛失・盗難保険の使い方とトラブル時の対処方法

クレジットカードを無くしてパニックになった女性

クレジットカードには、ほぼ100%、最初から、紛失・盗難保険が自動でついているものです。そして、

  • 「かばんの置き忘れ」など、
  • 「明らかなミス」でない限りは、
  • 「不正利用された分は、ほぼ全額補償」される

…という風になっています。

つまりクレジットカードには紛失・盗難保険が最初から付いてるので、焦って急に停止したり、パニックにならなくて大丈夫!落ち着いて対応して下さい、ってことです。

本当に紛失?盗難? もう一度、落ち着いてクレジットカードを探しましょう

いつもの場所にクレジットカードが無い! 入れたはずのポケットに無い! 見つからない! クレジットカードが無いことに気付くと、簡単に人はパニックに陥ります。そしてパニックになると冷静に対応できなくなります。

焦ってはいけません。急いで停止の電話を入れる前に、まずは落ち着いて、もう一度、きちんとすべての場所を確認しましょう。

クレジットカードは無くなっていない? 紛失・盗難と騒ぐ前に落ち着いて

クレジットカードを無くしたと気付いたとき、悪用を防ぐためにクレジットカードを止めるのは基本中の基本です。でも、ほとんどの場合、落ち着いて探せばクレジットカードは出てきます。なくし物はちょっと経って、ふとしたときに出てきたりします。

一時的な置き忘れやしまい忘れと言った家の中での紛失は多くても、本当に無くしてしまった紛失や、誰かに盗られた盗難というのはめったに無いんです。これはクレジットカード以外でも言える事ですよね?

まずは思い出そう!クレジットカードをどこで最後に使ったか、見たか?

まずは落ち着いて家の中を探しましょう。クレジットカードを最後に使った場所をイメージしてみてください。お店やレストランなら落とし物が無かったか、何か届いていなかったか、電話で確認してみましょう。

大抵の場合、最後に使ったときのスーツのポケットやバッグのサイドポケット、仮で置いた戸棚の上やソファーの間なんかに挟まっていたりします。焦ってすぐに連絡しても、落ち着いて探してから連絡しても、ほんの数時間の違いでしかありません。その数時間で見つかることは多いんです。まずは落ち着くことです。

クレジットカードを停止させるのは簡単!でも再発行は大変!

クレジットカードを停止させるのは簡単です。ほとんどのクレジットカードには背面に24時間365日対応の電話受付窓口を掲載しています。そのためいつでも利用停止手続きはできます。でも再発行は非常に面倒くさいです。

クレジットカードの停止は電話連絡で一瞬です。でも発行には約2週間かかります。不正利用防止対策でクレジットカードの番号も変わってしまうため、そのクレジットカードを登録しているすべての支払い、アプリ、自動引き落としに影響します。もちろん再発行手数料も1,000円+税ほどかかります。くれぐれも落ち着いて、もう一回だけ探してみて下さい。

クレジットカード会社は○○日間さかのぼって補償してくれる!

クレジットカードの多くは不正に使用された場合に、連絡をもらった日から○○日前までさかのぼって補償してくれます。クレジットカードの停止するのにほとんどの場合、数時間のずれであれば、大差はありません。大丈夫です。停止はいつでもできるし、補償もしっかりおりる。なのでまずは落ち着いて探すことです。

クレジットカードを「紛失・盗難」した場合の手続き

もう一度探したけど、やはり無い! 紛失、悪くすると盗難にあってしまったらしい。一晩以上経ってしまった、となったら、いよいよクレジットカードの発行会社に連絡してカードを停止してもらいましょう。まず、下のような順番で電話します。

  • 1.クレジットカード会社
  • 2.警察
  • 3.クレジットカード会社

で、話す内容は、

  • 1.クレジットカード会社…クレジットカードを停止してもらう
  • 2.警察…盗難届を出して、「受理番号」をもらう
  • 3.クレジットカード会社…警察の受理番号を伝える。その他の詳しい話など

という風です。とりあえず「すぐにクレジットカード会社に電話」と思っておけば、その後の指示は、カード会社が出してくれます。また連絡さえすれば、○○日間さかのぼって補償してもらえるので、クレジットカードの犯罪被害に遭っても安心です。

クレジットカード会社に「紛失・盗難」の連絡をした後の流れ

とりあえず、クレジットカードの不正利用をできないようにして、一段落したら、

  • クレジットカードを「再発行」する
  • 「2週間」ほどでクレジットカードが届く

ということになります。クレジットカードを停止してから1~2週間で新しいカードは届きます。この際、注意点があって、

  • 再発行手数料は「1000円」ほど
  • 1週間は、ありとあらゆる支払いができない

となります。

再発行後、すべてのクレジットカード登録がやり直し

たとえば「何かの引き落としを、紛失したクレジットカードにしている」という場合は、

  • 場合によっては、サービス会社に連絡して、振り込みなどで対処する
  • 届いた新しいクレジットカードの番号で登録をやり直す必要がある

という対応となります。

なお国民健康保険の保険料などは、1週間くらい放置してもOKです。優先すべきはクレジットカードの返済です。

個人的に保険料や年金は滞納しまくったのでわかりますが、遅れても後日「口座にお金が入った」時点で引き落とされるだけなので、とりあえず問題ありません。クレジットカードの返済も同じですが、こちらは「ブラックリスト」に入れられるので、遅れたくないのです。

クレジットカードの不正利用!お金が戻らないケースとは?

もしも紛失・盗難によってクレジットカードを不正に利用されたとしても、その際の損害分は保険で戻ります。ただし下のようなケースでは戻らないことがあります。

  1. 家族・友達などに貸した(例外あり)
  2. 暗証番号の設定・管理に問題があった
  3. 本人に「重大なミス」があった

簡単に説明すると、

  1. 貸すこと自体が、規約違反
  2. 単純な暗証番号や、メモをどこかに放置したなど
  3. 「かばんの置き忘れ」など

…となります。以下、詳しくまとめます。

①…クレジットカードを家族・友達などに貸した(紛失・盗難では無い)

クレジットカードは、本人以外は利用してはいけません。なので、

  • 家族などに貸した
  • そのクレジットカードを不正利用された

というのは「本人」が悪いのです。(貸した時点で規約違反ですからね)

「クレジットカード会社の確認ミス」の時は、負担が「半額」になる

上のように「貸した」のは、確かに本人のミスです。しかし例えば、

  • 店頭で「サイン」をさせる時、
  • 「明らかに筆跡が違う」のに「それを見落とした」

というのは「クレジットカード会社のミス」でもありますよね。つまり、

  • 「カードの持ち主」もミスしたが、
  • 「クレジットカード会社」もミスした

ということで「負担額が、半分になる」という判決が出ています。(2000年8月名古屋地裁)

つまり、

  • 「紛失・盗難保険」のように、
  • 「全額」の支払い免除はない

しかし救済処置はやはりあって、

  • 被害額の「半分」は免除される
  • 残り半分は「カード会社が泣き寝入り」する
  • (巨額だったら、その家族や友達を訴える)

という風になります。

②…クレジットカードの暗証番号の設定・管理ミスがある(紛失・盗難だが有責)

大別して、下の2通りになります。

  1. 「バレやすい」暗証番号にしていた
  2. 暗証番号を「バレる場所」においていた

という風ですね。

(1)…バレやすいクレジットカードの暗証番号

これは言うまでもありませんが、下のようなものです。

  • 誕生日
  • 電話番号
  • 車のナンバー
  • 「1111」などの、単純な数字
  • 住所の番地

…といったものですね。何にせよ「他人が調べられる数字」と、同じ暗証番号にしてはいけない、ということです。

(全部の数字を、それ+2にする…というような一捻りを入れるなら、もちろんOKです)

(2)…クレジットカードを「バレる場所」においていた

これは一覧にすると、

  • 暗証番号を人に教える(友達や家族など)
  • 暗証番号のメモをテーブルの上などに放置していた
  • パスワード不要の公衆無線LANを利用した(特に長時間)
  • クレジットカードの裏に、暗証番号を書いていた
  • 財布の中に「暗証番号」をメモした紙を入れていて、一緒になくした

というものです。特に、

  • 暗証番号のメモごと財布をなくす
  • 公衆無線LAN

は、結構よくあると思います。公衆無線LANについては「パスワードが必要なもの」はそれほど問題ないのですが、「誰でもパスワードなしでつなげるWi-Fi」は、かなり危険だと思ってください。

(カフェなど「お金を払わないと入れない場所」ならいいのですが、そうでない場所で無料というのは、明らかにおかしいのです)

③…本人の「重大なミス」(紛失・盗難だが有責)

重大なミス(過失)は、下のようなものです。

  • クレジットカードの裏面に「署名」をしていなかった
  • 家族や友達に、カードを渡した
  • カード情報を記録した物を盗まれた(スマホ・メモ帳・手帳など)
  • かばん・財布などを置き忘れた(クレジットカードごと盗まれた)
  • 明らかに本人に問題がある方法で、クレジットカード情報が流出した(違法ポルノの購入など)

…というものです。特に最後のは「購入自体が犯罪」というケースが多いです。その他「盗まれた後」の過失としては、

  • 期限を過ぎた(60日)
  • 警察に届出をしていない

というのも、補償の申請が「受理されない」ケースになります。(届出については、その後すぐに警察に行けばいいだけの話ですが、期限が切れたら、もうアウトですね)

クレジットカードの「裏面の署名」は、していない人が多い

実は、私もこの瞬間まで、ある一枚のカードを「裏面の署名なし」で使っていました。今確認して「ヤバ」と思いましたね(笑)。

確かにハッキリ「署名のないカードは使えません」と、その「氏名欄」にも書かれています。しかし、普通にコンビニなどのレジで、暗証番号もなしで使っています。

こういう方は、かなり多いのではないでしょうか。まだ書いていない人は、手元にペンがあればすぐに書くようにした方がいいでしょう。(下手な字で、適当でもいいので)

クレジットカード「盗難・紛失」申請時の書類

申請には、下の書類が必要です。(三井住友カードの例です)

三井住友カード盗難保険必要書類

【出典】https://www.smbc-card.com/mem/service/li/hoken_flow.jsp#anc_03
  1. 保険金請求書
  2. 盗難届出証明書
  3. 売上表(お客様控え)
  4. 損害明細書
  5. その他の関係書類

②の「盗難届出証明書」は、警察が発行しないこともあります(特に海外など)。その場合は、「盗難届出受理番号」で申請します。

①…クレジットカードの保険金請求書

保険金請求書

【出典】http://pro.ms-ins.com/personal/netins/kairyo/pdf/claim_document.pdf

これは、三井住友カード公式サイトにある、保険金請求書の用紙です。(海外保険用ですが)

盗難保険のものがすぐに見つかりませんでしたが、こういう書類に記入して、提出するということです。

②…クレジットカードの盗難届出証明書

「盗難届出証明書」は、実は多くの警察が、発行していません。(もらえない、ということです)

 

愛知県警

【出典】https://www.pref.aichi.jp/police/soudan/qa/kyoninka/tounan.html#Q2-1

 

上は愛知県警のQ&Aですが、ドンピシャで、

  • 保険の請求で必要になることが多いが、
  • 愛知県警は発行していない

ということが書かれています。代わりに、

  • 「盗難届出受理番号」が伝えられる
  • 三井住友カードも「それでOK」となっている

都道府県に寄りますが、こういうケースもあるのでクレジットカード会社にもしっかり確認しておきましょう。

  • また「どうしても必要」な場合は、
  • 「必要性を検討して」届出が発行される

ということも書かれています。なので、盗難届出の証明書がもらえなくても、心配は不要です。

(海外でも、これに匹敵する番号の類をもらえれば、後は三井住友カードが処理をしてくれるはずです)

③…クレジットカードの売上票(お客様控え)

これは誰でもわかるでしょう。レジでもらう「水色のペラペラしたレシート」です。(別の色のこともありますが)。

これがないと、紛失・盗難保険は受けられないので注意してください。

(普通のお店で「返品」をする時に「レシートが必要」というのと同じです。

④…クレジットカードの損害明細書

損害明細書は、「公式の書類」ではありません。つまり、役所や警察が用意しているもの、ではありません。

  • 三井住友カードのテンプレもない(検索しても出ない)
  • なので、自分で作る

となります。といっても、それほど難しいものではありません。下のような感じで大体OKです。

損害明細書

書く内容としては、

  • 宛名
  • 日付
  • 氏名
  • 被害金額
  • 被害日
  • 被害内容

だけでほぼOKです。(その他、伝えるべき情報があれば、備考でいろいろ補足しましょう)

(一応、本文の部分を、テンプレの代わりに書いておきます)

 挨拶文

  • このたび、下記のとおり、盗難・不正利用の被害に遭いましたので、
  • 損害の明細をお届けいたしますと共に、
  • 補償のご適用をお願いしたく存じます。
  • 何卒、ご厚情賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 被害明細

  • 被害金額…10万5024円
  • 被害日時…平成28年4月15日(カードの利用履歴より)
  • 被害内容…不正使用により「デジタル一眼レフカメラ」を購入される
  • 被害詳細…「Amazon-Hikaku.com」からの請求。商品名「Hikaku-EOS 6D」。

*この損害明細書の書き方は、あくまでサンプルです。保険会社やカード会社によっては「所定の用紙」があるので、その場合はそちらにしたがってください。

「家族」にクレジットカードを盗まれた、不正に利用された(盗難)

家族にクレジットカードを盗まれた、素制に利用された時も、もちろん盗難保険の対象になります。ただし、

  • 家族を「告訴」しなければならない
  • つまり「警察」に、クレジットカードの「盗難届」を出さないといけない

その理由は、

  • クレジットカード会社の「盗難保険」を受けるには、
  • 警察への「盗難届出」が必要

これがないと警察は「全く動かない」ので、

  • ①…クレジットカードの盗難届を出し、家族を「窃盗犯」にするか
  • ②…諦めて、クレジットカードの利用分を自分が全額払うか

のどちらかになるわけです。(もちろん、ほとんどの人は②を選びます)

家族間でも、窃盗罪は成立する!

窃盗罪は、家族間でも成立します。箇条書きすると、

  • 「親族相盗例」というルールで、
  • 「被害者が訴えない限り」は、警察は一切動かない

犯罪が成立しなければ、警察は動けないからです。

  • しかし「訴えがあった」瞬間、
  • 「その他の刑事事件と同じ」になる

ということです。こういう被害者が訴えて初めて、事件になるというのを「親告罪」といいます。何でこんなルールを作るかというと、

  • 家族間の事件
  • 性的暴行

などの事件は「被害者が、知られたくない」ことが多いからです。なので、「被害者が訴えてくるまで、警察は動かない」ということなんですね。性的暴行の場合はもう法改正がされたのですが、時代遅れも甚だしかったです。そして逆に言えばクレジットカードの盗難も「訴えさえすれば、普通の事件と同じになる」ということです。

「恋人・友達・知人」にクレジットカードを盗まれた(盗難)

この場合、

  1. 普通に盗まれた
  2. 自分が「貸した」

この2つで、クレジットカードの補償は大きく分かれます。

  1. 盗まれた…普通の窃盗犯と同様に、盗難届を出し、そのまま補償を受ける
  2. 貸した…状況による。盗難保険による補償がある場合も、ない場合もある

…となります。それぞれ説明します。

①…クレジットカードを普通に盗まれた

これはただの「窃盗事件」です。なので、

  • 警察に「盗難届出」を出す
  • 警察が受理し、友達が逮捕される
  • クレジットカード会社は、普通に補償してくれる

で、終わりです。悲しいですが、その方は犯罪者になり、これで終わりです。

②…クレジットカードを貸した

これは複雑になりますが、たとえば下のような点で、補償の金額が変わります。

  • (1)「どういう理由で」貸したのか
  • (2)買い物する時の「サイン」の有無
  • (3)不正利用した人間の「性別」

です。

  • (1)「これなら誰でも貸す」という理由だったら、配慮してもらえる
  • (2)サインの筆跡が「カード裏面のものと、明らかに違う」という場合、加盟店・カード会社の過失になる
  • (3)女性名のカードを「男性」が使っていたら、見落とした加盟店の過失

ということです。

(1)どういう理由で貸したのか?

まず、「良い、悪い」それぞれの理由を書くと、

  • 良い…会社の社長が「パソコンを買うから、カードを貸してほしい」と言ってきた
  • 悪い…友達が「ちょっとキャバクラに使いたくてさ~」と言ってきた

というもの。

前者は、実際の判例のものですが、「これなら仕方ない」と思う人も多いでしょう。(しかも、判例では貸した人は「取締役」だったので、一緒に会社のことを考えないといけない立場でした)

後者は「これは、貸す方が悪い」と、誰もが思うでしょう。もちろん、一番悪いのは「友達」ですが、それでも「こんな奴に貸す方も悪い」というのが、大方の意見のはずです。

このように「どういう理由で貸したか?」でも、補償されるかされないかが、分かれます。

(ちなみに、前者は「全額」の補償はされませんでしたが、「半分」でOKになりました。2000年8月の名古屋地裁の判決です)

(2)クレジットカードで買い物する時の「サイン」の有無

買い物する時に「サイン」がある場合、

  • 「カード裏面のサイン」と比較して、
  • 「本当に、本人かどうか」を、レジの店員(加盟店)が確認しないといけない

クレジットカードの裏面を確認している店員さんはあまり見ませんが、

  • 違っていたら、その場合でカード会社に連絡したり、
  • 本人に問い詰めたりしなければいけない

のです。

  • それをしなかったら、加盟店の過失だし、
  • 送られてきた筆跡のデータを、カード会社も確認しないといけないので、
  • これは「加盟店・カード会社の過失」となる

ということです。もちろん、

  • 加盟店も「その場の雰囲気」によっては、じっくり確認などできないし、
  • カード会社は、膨大な筆跡を全部チェックするなど、物理的に無理

ということもあり、「全面的に、彼らが悪い」とは言えません(当たり前ですが)。

なので、

  • クレジットカードを「貸した本人」も悪い
  • しかし「加盟店・カード会社」も悪い

ということで「半分ずつ」の負担になります。つまり、

  • 友達などに不正利用された分の「半額」を、あなたが払えばいい
  • 残り「半額」は、クレジットカード会社が負担する

ということです。「あれ?友達は?」と思うでしょう。判決を見る限り、この場合「友達はお咎め無し」のようです。ただ、

  • 金額によっては、カード会社が怒るので、
  • この「友達」を「詐欺罪」で告訴する

という行動をクレジットカード会社が取ることもあります。

  • 友達が負ければ(というか負けるが)、
  • 友達は賠償金を払う

ということです。ただ、

  • ほとんどの場合、こういう被害額は「少額」なので、
  • クレジットカード会社が「泣き寝入り」をする

となります。

(なお、この「半額」というのも、上と同じ「2000年8月の名古屋地裁の判決」からです。実際の割合は、ケースバイケースです)

クレジットカードの裏面に「サイン」をしていないと、ダメ

上のケースの場合「カードの裏面にサインをしている」というのが必須です。でなければ「筆跡の違い」など、見抜きようがないですからね。

紛失・盗難対策で不要なクレジットカードは解約した方が安全だが…

紛失・盗難の不正利用を防ぐため、「使っていないクレジットカードは解約する」…というのは、確かに基本です。ただ、

  • 誕生月だけ「還元率5%」になるライフカードなど、
  • 「特定の用途のために、持っておくと得する」
  • …というクレジットカードもいくつかある

わけです。なので、

  • 役立つクレジットカードの場合は「減額」だけする
  • ライフカードなどは、誕生月まで「10万円」程度にしておき、
  • 誕生月になったら、限度額いっぱいまで上げる

という方法もいいでしょう。ちなみに、還元率1.5%で「100万円」買い物したとすると、それで「15,000円」になります。つまり、

  • パソコンなど、高額の買い物を「誕生月まで我慢」して、
  • 誕生月に、ライフカードで一気にまとめ買いする

という方法だと、それだけで1万円得するわけです。ちなみに、他の「高還元率」のクレジットカードだと「1%」なので、同じ金額(100万円)の買い物をしても、

  • ライフカード…15,000円
  • 他のカード…10,000円

と、還元金額が全然違います。なので、ライフカードのようなクレジットカードは、とっておくのもいいでしょう。

*日本人の平均保有枚数は、大体3.5枚くらいなので、4枚か5枚まで行っていたら、ちょっと多いと思いましょう。(それぞれの借入枠が小さいならいいですけどね)

クレジットカードを解約しないで、限度額を減らす方法

  • クレジットカードの解約はしたくない
  • しかし、カードの不正利用は不安

という時は「減額」がベストです。クレジットカードで「利用可能な金額」を減らすわけですね。

「増やす」のは大変ですが、「減らす」のは簡単です。大抵のクレジットカードは、会員ページからワンタッチでできるようになっています。

JCBの例で、やり方をお見せします。

JCBでの、利用可能枠の減らし方

1.まず「My JCB」にログインします。

My JCBからの、利用枠減額のやり方(1)

2.「ご利用可能枠の変更」をクリック。

My JCBからの、利用枠減額のやり方(2)

3.この画面になるので、「ご利用可能枠変更のお申し込み」をクリック。

My JCBからの、利用枠減額のやり方(3)

4.下の方にある「ご利用可能枠の減額のお申し込み」をクリック。

(本当は、この画面で「増額」もできるのですが、私はブラックリスト入りしているため、「増額のサービスは利用できません」と書かれています)

My JCBからの、利用枠減額のやり方(4)

5.で、この画面になった時、右端に「減額希望」というチェックボックスがあったら、可能です。

(ここにチェックを入れて「次へ進む」を押します)

My JCBからの、利用枠減額のやり方(5)

6.「変更後の希望枠」の部分に、希望の金額を入れます。一定の信用度がある方であれば、また同様の操作で増額もできるので、特に迷う必要はありません。

(また、私の限度額は今「80万円」なのですが、減額した後、80万円までだったら、同じ操作で復活できるかも知れません。不安なので試していませんが)

海外でクレジットカードを「紛失・盗難」した時は?

クレジットカードを海外で紛失した、すられてしまった、盗難された、そんな場合はどうでしょうか? まずは電話連絡です。しかしクレジットカードそのものがありません。このような場合、一番先にやるべきは警察への連絡です。その上でクレジットカード会社に連絡しましょう。

まずは「警察」に届け出!そして「カード会社」にも連絡!

日本語が通じない現地でクレジットカード会社に連絡するためには、インターネットが使えるネットカフェやホテルで検索するのが一番です。日本語が使えればそれに越したことはありませんが、VISAやマスターカードは世界中で対応可能な連絡先を用意しています。その電話番号さえわかればOKです。

まずは下記のような英語のワードを入れて検索しましょう。確実に対象の番号が出てきます。

  • ビザ:Visa global customer assistance service (Visaグローバル・カスタマー・アシスタンス・サービス)
  • マスターカード:Emergency Services Mastercard® (マスターカード 緊急サービス)
  • JCB:jcb card support (JCB紛失・盗難海外サポート)
  • アメリカン・エキスプレス・カード:Membership service center AMEX (メンバーシップ・サービス・センター)
  • ダイナースクラブ:Customer Service コールセンター

クレジットカード海外で紛失・盗難した際の電話代について

クレジットカード会社に連絡するのはいいとして、気になるのは電話代でしょう。大手のカード会社だと、

  • メジャーな国・地域は「フリーダイヤル」がある
  • マイナーだと有料になる

という風です。たとえば「イオンカード」の場合、下の国・地域はすべてフリーダイヤルです。

 参考ページ

  • イオンカード「カードの紛失・盗難について」
  • http://www.aeon.co.jp/creditcard/member/lost.html
東アジア
  • 中国北部
  • 中国南部
  • 台湾
  • 韓国
  • 香港
  • マカオ
東南アジア
  • マレーシア
  • インドネシア
  • フィリピン
  • シンガポール
  • タイ
北米・中米

 北中米

  • アメリカ
  • カナダ
  • バ-ミューダ

 ハワイ・サイパン・グアム

  • ハワイ
  • サイパン
  • グアム
ヨーロッパ

 中東欧(中・東ヨーロッパ)

  • ハンガリー
  • ルクセンブルグ
  • オーストリア

 北欧・イギリス

  • デンマーク
  • スウェーデン
  • ノルウェー
  • フィンランド
  • アイルランド
  • イギリス

 南欧(南ヨーロッパ)

  • イタリア
  • ギリシャ

 西欧(西ヨーロッパ)

  • スイス
  • ドイツ
  • ポルトガル
  • オランダ
  • ベルギー
  • フランス
  • スペイン
中近東
  • トルコ
  • インド
  • イスラエル
  • アラブ首長国連邦
  • バーレーン
オセアニア
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
南米
  • チリ
  • コロンビア
有料の国・地域

有料(フリーダイヤルでない)国・地域は、

  • アフリカ全域
  • ブラジル
  • ロシア
  • メキシコ
  • カンボジア
  • ベトナム
  • バングラディシュ
  • オセアニア諸島

などとなっています。これらの場合「ナビダイヤル」なので、「1分○○円」という風に料金がかかります。

ただ、「不正利用されるよりはマシ」なので、諦めて早めに連絡しましょう。もともと、「トラベルはトラブル」です。

余談ですが、毎日カンボジアのイオンモール(プノンペン)に行っていた私からすると、イオンカードがカンボジアを対象にしていないのは、ちょっと意外でした。すぐに対象になるでしょうが。

海外での紛失・盗難後のクレジットカードの「再発行」手続き

「JCBプラザ ラウンジ・バンコク」に行った時の体験談

私は2014年にタイのバンコクにいたことがあります。その時、「クレジットカードの再発行」のために、JCBのラウンジに行きました。私の場合、

  • 紛失・盗難に遭ったわけではないが、
  • クレジットカードが割れてしまった

というちょっと特殊な、でもあり得るケースです。しかも

  • バンコクでお金が足りなくなった(←アホ 笑)
  • 「カードでしのごう」と思ったが、カードがない

ということで、割れたクレジットカードを思い出しました。そして、

  • 「JCBプラザなら、発行できるのでは?」と思い、依頼した
  • しかし「発行できるが、日本の自宅の住所に郵送になる」と言われた

そう、「日本で発行されたクレジットカードは再発行の際、日本の住所に郵送されてしまう」んです。緊急の場合以外、普通は、です。

  • あと、「お客様のカードは、海外では使えないタイプです」と言われた
  • ↑(おそらく、この瞬間も延滞していたため)

…で、結局「無意味な再発行&郵送」だけお願いして、その場を立ち去りました。もちろん、日本に帰ってからはこれで店頭でも使えるようになったので、無意味ではないんですけどね。ただ、また「借り過ぎ生活」に戻りました(笑)。

クレジットカードは現地で再発行できる!ただし有料!

私のケースは例外的なものだとして、希望すればクレジットカードは現地で再発行が可能です。ただしお金がかかります。再発行手数料はカード発行会社によって異なり、仮カードの発行は最安無料~15,000円ほど。本カードの再発行にはあらためて手続きが必要となるため、家に帰ってから発行してもらう、というケースがほとんどだと思います。

アメリカン・エキスプレス・カードの緊急再発行は有名!

アメリカン・エキスプレス・カードの緊急仮カード特に優れているのがアメックスです。アメリカン・エキスプレス・カードの場合、当日、もしくは翌日には緊急再発行が可能です。ただしこの緊急再発行サービスはアメックスの「緊急仮カード」を発行してもらうもの。素晴らしいサービスの一環ですが、あくまでも仮カード。使えない場面も多いんです。

延滞しているとクレジットカードの基本サービスも受けられない

私の場合、その瞬間も「もう何度目かわからない滞納」をしていたので、このように言われました。しかし、普通は海外でショッピングできないクレジットカードは、まずないです。自分で使えないように設定したなら別ですが。

その1年後、延滞がない状態でカンボジアに行って使ったら、案の定、普通に使えたので、やはり「延滞していると、海外での利用から優先的に止められる」ということでしょう。(一定の日数になると、日本でもすぐに止まりますけどね)

海外で再発行!JCBプラザ・ラウンジの雰囲気は?

JCBプラザ・バンコク

【出典】http://www.jcb.jp/ws/sdp/pdf/thailand03.pdf

これは普通にいいです。日本人のスタッフさんが何人も在籍されていて、完全に日本です。というより、バンコク自体がもはや日本とほとんど変わらないのですが。

写真の右側の見えない部分に、デスクがあって、確かパソコンがありました(コンセントは間違いなくありました)。

Wi-Fiも使わせてもらえるので、パソコンがある人だったら、ここで仕事したり暇つぶししたりしながら、待ち時間を過ごせます。

(紛失や盗難で駆け込んでも、手続きをしてもらうまでに時間がかかることがありますからね。私は待っている間、次の宿を探していました)

参考資料・判例

「知人のクレジットカード無断利用分の請求」に関する判決

 概要

  • 知人に貸したカードで、豪遊された
  • その分を、カード会社から「全額」請求されたが、
  • 「サインの筆跡」の違いをカード会社・加盟店が確認していなかったとして、
  • カード持ち主の負担が「半分」だけになった

 判例データ

  • 日付…2000年8月29日
  • 場所…名古屋地方裁判所
  • 出典…金融法務事情1601号42ページ
  • 判決…確定

 参考ページ

  • 国民生活センター「他人によるクレジットカード無断利用分の請求と権利濫用」
  • http://www.kokusen.go.jp/hanrei/data/200206.html
この判決のポイント

 「サインあり」の買い物だったから、助かった

  • 「犯人」が「サイン」をしない買い物だったら、
  • カード会社は「全額請求」する権利があった
  • (つまり、持ち主が全額払う必要があった)

 「カード裏面」に自分のサインをしていたのが良かった

  • 「カード裏面」に「本人のサイン」があったから、
  • 「筆跡が違う」と裁判所が指摘できた
  • つまり「裏面のサイン」をしていな買ったら、ダメだった

 カードを「貸した理由」も重要

  • 持ち主がカードを貸した理由は「まとも」だった
  • 社長が「事業用にパソコンを買いたい」といい、
  • 取締役である、持ち主がカードを貸した…という流れ

  • 平社員でなく取締役なら、確かにそういう場面で協力する
  • 「遊びのお金」とわかっていたら、貸す方も悪いが、
  • この場合だったら仕方ない
  • 逆に言えば「貸した理由」も問われる

 被害額の「残り半分」は誰が払った?

  • 被害額の「残り半分」については、
  • 犯人(社長)も、払っていない
  • つまり、半分はすべて、カード会社が負担した
  • (犯人の社長が負担すべきだと思うが…)

 同様の判例

  • 1993年10月8日、大阪地判…同居の息子による、父親のカード無断利用
  • 1994年10月14日、大阪地判…友人へのカード貸与による、無断利用
  • 1995年8月30日、札幌地判…夫が、同居の前妻のカードを無断利用
「親族相盗例」の条文

「親族相盗例」が書かれている条文は「刑法」の、

  • 244条1項
  • 244条2項
  • 251条(準用)
  • 255条(準用)

です。一部のクレジットカードの情報サイトで、「民法第725条」と書かれていますが、これは間違いです。

 民法725条の内容

これは「親族の範囲」。つまり、「こういう人を、親族と呼ぶ」という「定義」です。

その親族が「盗んだ」場合にどうするかは、「刑法」の方に書かれているんですね。

(こういう、刑事事件に関するルールはすべて刑法に書かれています)

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