アメックスとダイナースを比較!使いにくさやメリット、特典で検討
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ステータス性の高いクレジットカードを所有したいと考えている方に注目されている国際ブランドといえば、アメリカン・エキスプレス・カード(アメックス)や、ダイナースクラブカード(ダイナース)が有名です。
でも、ダイナースとアメックスにはVISAやマスターカード、JCBなどの他の国際ブランドカードと比べると不便で使う時に注意しなければいけない点がいくつかあります。アメックスやダイナースを申し込みする前に確認しておきたいポイントを解説します。
アメックスとダイナースの使いにくさを比較
数字のケタ数が違うので引き落としや決済で不便
というのも、これらのクレジットカードは、現在主流の16桁のカード番号ではなく、アメックスが15桁、ダイナースクラブが14桁なのです。そしてこの桁数の違いが問題を生じさせることがたびたびあるのです。
一般的なクレジットカードには16ケタの数字がカード番号として記載されています。国際ブランドのVISAやマスターカード、JCBはいずれも16ケタの数字です。これに対してアメックスは15ケタ、ダイナースは14ケタの数字が記載されています。
そのためアメックスとダイナース、これら2つの国際ブランドは、利用できる店舗が限られてしまいます。さらにインターネット通販でも使えないことが多いです。
VISAやマスターよりも利用店舗が少ない
そもそもVISA、マスターカード、JCBカードよりもアメックスカードやダイナースクラブカードは利用できると明示している店舗が少ないのが問題です(実際には利用できたりします)。そこにこの桁数の問題でさらに利用できる店舗が少ないイメージとなっています。
これらの不具合対策としてダイナースクラブカードはプラチナクラスのマスターカードを無料で追加してくれるサービスを開始しました。
詳しくは下記をご確認ください。これにより、ダイナースクラブカードの方が実店舗ではアメックスよりも便利なケースが多いです。
公共料金の引き落としの際に不便
クレジットカード払いに対応している公共料金などの引き落とし申込み時にも、16ケタのカード番号を記載するように指示されている場合が多いです。
オンライン決済以外にもカード番号のケタ数が違うことで不便に感じられる面があるので注意しましょう。
たとえば申し込み欄などもすべてマス目で区切られており、16ケタの数字を記入するようにできています。その際、どのように書き込んでよいのか迷ってしまうことも多いのです。
その場合、基本的には左詰めで記入すれば問題ないことになっています。しかしフォーマットが違うと会社によっては出し直しなどになる可能性もあります。お問い合わせを行った上で、提出した方が無難でしょう。
アメリカン・エキスプレス・カードとダイナースクラブカードのメリットとデメリットを比較
アメリカン・エキスプレスのメリット
は海外旅行で別格のステータスがある
アメリカン・エキスプレスは海外旅行に強いクレジットカードとして有名です。
ゴールドカードであれば、カードでお支払いされていない場合でも、旅行傷害保険が付帯されます。空港からの手荷物を無料宅配サービスなどもアメックスならではのサービスです。
一般カードのアメックス・グリーンであっても価値は高い
アメリカン・エキスプレス・カードが発行している最も一般的なクラシックカードが『アメリカン・エキスプレス・カード(グリーン)』(年会費12,000円+税/還元率0.5%:100円で1ポイント=0.5円相当)です。
こちらでも所持しているだけで、空港ラウンジは無料。同伴者も1名までいっしょに利用できます。これはアメックスの基本的な価値であり、当たり前のサービスなのです。
アメリカン・エキスプレスのデメリット
オンライン決済で受け付けないショップがある
VISAやマスターカードなど16ケタのカードの場合、「4桁‐4桁‐4桁‐4桁」と4つのマス目ですが、15ケタの場合は「4桁‐6桁‐5桁」という風に3つのマス目で記載されています。このマス目の違いがオンライン決済で問題になります。
またアメリカン・エキスプレスは利用できるお店が、JCBやVISA、マスターカードよりも少なく、使う場所を選ぶクレジットカードなのが問題になります。
ダイナースクラブカードのメリット
ダイナースクラブカードは一般の方があまり目にしないクレジットカードです。というのもダイナースは、そもそも日本に滞在する外国人富裕層をターゲットとしたクレジットカード。日本人の場合も富裕層のみしかターゲットにしていなかったからです。
だからこそ銀座での利用に特化した『銀座ダイナースクラブカード』があったり、入会資格のハードルが低くなった今でも、ショッピング限度額が設定されていないなど、一般のゴールドカード以上の品格を有しているのです。
知名度が低いので店員さんによってはクレジットカードだとわからない
もちろんそういう手間が生じるということをあらかじめ承知しておけば問題はないのでしょうが、何も知らないままダイナースクラブカードを作ってしまった場合、ほとんどの人がそうした不都合に直面します。
これは私が体験したエピソードですが、表参道の美容院でダイナースクラブカードを出したところ、クレジットカード決済ができませんでした。新人の店員さんだったらしく「これ本当にクレジットカードですか!?」とまで言われてしまいました。
若い方にとってはクレジットカード=VISA、マスターカード、JCBぐらいなのかも知れません。アメリカン・エキスプレス・カードはまだ知名度があっても、ダイナースクラブカードは本当に使う場所を選ぶクレジットカードなんだなと痛感しました(この時は予備のVISAで決済しました)。
これがマスターカードのブラックカード(TRUST CLUB ワールドエリートカード)だったら、全く違った反応になったと思います。
アメックスとダイナースに申し込む前の注意点
ハイステータスブランドのアメックスやダイナースに申し込みをする前に確認しておきたいのは、VISAやマスターカード、JCBなど他の国際ブランドと比べると使い勝手などの面で異なる点が多いことです。この番号以外でもいくつもの困難やトラブルがあります。
アメックスやダイナースは審査が厳しい
アメックスやダイナースがハイステータスブランドと呼ばれる所以は、審査の厳しい点です。具体的な審査基準は公表されていませんが、年収や職種、勤続年数、居住年数、他社の借入状況などが確認されます。
審査基準を満たしていると判断された人だけに発行されるため、審査落ちした人は残念ながら所有できません。既にVISAやマスターカード、JCBのクレジットカードは無事に審査がおりて所有しているという人でも、アメックスやダイナースの審査基準には満たないケースもあります。
アメックスやダイナースは利用できる店舗が限られる
5大国際ブランドの中でもVISAやマスターカードは世界各国にたくさんの加盟店があり、利用できない店舗は少ないのが特徴です。
アメックスやダイナースに関しては他の国際ブランドに比べて加盟店は少なめで、特にダイナースは高級店でしか使えない場合が多いです。利用できる店舗が限られてしまうため、いざという時に使えない可能性があることを覚えておきましょう。
アメックスもダイナースも特典や優待は富裕層向け
クレジットカードには所有者向けに様々な優待サービスなどの特典が用意されています。特典そのものがクレジットカードを所有するメリットにもなりますが、あまり使わない特典やサービスでは意味がありません。
せっかくステータス性の高いアメックスやダイナースを所有しているのに、使う機会がほとんどない場合は宝の持ち腐れになってしまいます。
アメックスやダイナースが用意している特典や優待サービスは富裕層向けの内容が多いです。会員対象イベントなども高級路線の内容が多くなっています。クレジットカード決済する金額も高めになるため、無理に利用しているとお支払いが大変になる場合もあります。
初心者にはJCBやVISA、マスターカードのクレジットカードがおすすめ
16桁のVISA、JCB、マスターカードのゴールドカードが初心者には無難
普段から使い慣れているサイトであったりすればその手間も最初だけで済みますが、クレジットカードカードを始めて持つという人は、特に戸惑われると思います。
そのため初心者であればあるほど、通常の16ケタのクレジットカードを持っていおいた方が無難であるともいえるのです。16ケタといえば、VISAやマスターカード、JCBなどです。
VISA、MasterCard、JCBのステータスカードを持つという選択
これらのクレジットカードでもゴールドカードやプラチナカードなどを展開しているので、品格を高めることは出来ます。また取り扱っている店舗も多いので、普及率を考えても初心者にふさわしいクレジットカードでもあるわけです。
ステータスや使い勝手、サービスの質など複数の観点からステータスカードは選ぶようにしましょう。複数のゴールドカードを使い分けるのもおすすめです。
アメックスやダイナースはサブカードとしてもおすすめ
もちろん14ケタであっても15ケタであっても、不都合が生じるのはオンライン決済の時くらいです。アメリカン・エキスプレス・カードもダイナースクラブカードも、ネット通販を利用しない方にとってはデメリットというほどではありません。
さらにアメックスやダイナースが絶対に桁数が変わらないというわけではありません。大昔のVISAは13桁でした。今カードを作りたい私たちには意味がありませんが、アメックスやダイナースクラブカードも将来的には16桁になる可能性もあります。
ステイタスシンボルとしてこれらのクレジットカードを持つ人は、オンライン決済用にVISAやJCB、マスターカードといった国際ブランドをサブカードとして用意すると良いでしょう。
アメックスとダイナースを比較まとめ
アメックスやダイナースを選ぶ際に考えておきたいのが、日常的にクレジットカードを使うことを想定した場合に十分活用できるかという点です。
アメックスやダイナースでは不便に感じてしまうケースはこのような事例があります。
- 実店舗で支払い時に使いたかったのに、アメックスやダイナースは取り扱っていないと断られてしまった
- 使う機会が少ないので年会費をかけて所有する意味が感じられない
- 会員向け特典やサービスを利用する機会がない
- ポイントを貯めようと考えていたが還元率は思ったほど高くない
- 海外に出かける機会が少なく、カードを利用するのは日本国内だけ
このようにアメックスやダイナースは普段使いのカードとしてあまり便利ではないと感じる方も少なくありません。普段使いに便利なクレジットカードを求めている方は、年会費無料やポイント還元率の高さなどお得な面を重視して検討してみると良いでしょう。
不便もまたアメリカン・エキスプレス・カードやダイナースクラブカードの証
アメックスやダイナースは日常的に活用できる便利なクレジットカードというよりも、誰でも簡単に持てないステータス性の高さに対する魅力を感じられるものです。
手軽に入手できない、持つ人を選ぶカードであることを忘れてはいけません。所有者の収入や所有資産、職業などを総合的に判断した結果、社会的地位や社会的信用を証明できるクレジットカードだと認識してください。
アメックスやダイナースの所有者向けに用意されている特典や様々なサービス内容は、他のクレジットカードが用意している内容に比べてかなり上質な高級路線であることは間違いありません。これが他では体験できないような上質な生活やライフスタイルをサポートしてくれるという、ワンランク上のサービスなのです。
この価値こそがアメックスやダイナースのようなハイステータスブランドのカードを持つ大きなメリットなので、普段使いの利便性やお得感を重視したい方にとってはあまり理解できない部分かもしれません。
使いにくいアメックスやダイナースを持ちたい方へのアドバイス
普段使い用の別のクレジットカードと2枚持ちも検討しよう
アメックスやダイナースを所有して上質なサービスを利用するという用途とは別に、普段使い用に違うカードを検討することもおすすめします。クレジットカードは複数所有する必要はないという意見もありますが、やはり用途に合わせて使いこなした方が便利なものです。
特にアメックスやダイナースについては、日本国内では普段使い用として向かない面も多いため、使いたい時に使えない状況になってはもったいないです。普段でも問題なく活用できるカードも検討しながら、アメックスやダイナースを活用してみてはいかがでしょうか。
ステータスの価値を理解して、良いクレジットカードライフを!
アメックスやダイナースに憧れている方も多いですが、他のクレジットカードとは使い勝手が違う部分が多い注意点を忘れずに検討しましょう。
クレジットカードとは単純にお支払いをスマートに済ませるアイテムではなく、所有者のステータスを示してくれる大事なものであることを十分理解してください。
クレジットカードをどのような目的で活用するのかを良く考えたうえで、自分に合ったカードを選んで使いこなすことをおすすめします。
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