電子マネー8種類の特徴・メリット・違いのまとめ

電子マネーの種類

電子マネーの種類

電子マネーの種類は、名前だけ一覧にすると下のようになります。

  • 楽天Edy
  • QUICPay
  • WAON
  • nanaco
  • Suica
  • iD
  • au WALLET
  • PASMO

まず、簡単にグループ分けをしましょう。

電子マネーのグループ

ノーマル

  • 楽天Edy
  • WAON
  • nanaco

交通系

  • Suica
  • PASMO

後払い

  • QUICPay
  • iD(前払いも可能)

デビットカード付帯

  • au WALLET

電子マネーのグループ分けは難しいのですが、あえて分けるとこうなります。以下、それぞれの電子マネーの特徴・メリットを、一言で一覧にします。

各電子マネーの特徴・メリット

  • 楽天Edy…万能。加盟店2位。ネットで使える。高還元率
  • WAON…イオンで有利。その他は楽天Edyより劣る
  • nanaco…唯一、税金の支払いができる。セブン・ヨーカドーで有利
  • Suica…定期・携帯・電子マネーの三役をこなせる
  • PASMO…Suicaとほぼ同じ
  • iD…加盟店数1位。後払いなのでチャージ不要
  • QUICPay…後払いでチャージ不要。nanacoとの一体型あり
  • au WALLET…Master Card対応店舗で利用可能。実は一番広く使える

以下、それぞれの電子マネーについて書いていきます。(順番は、上の一覧とは変わります)

QUICPay(クイックペイ)とは

QUICPayとは後払いの電子マネーです。Suica・楽天Edyなどが「前払い」なのに対して、QUICPayは「クレジットカードのように、すべて後払い」でいいわけですね。

後払いといっても、もちろん「無尽蔵」に使えるわけではありません。自分のクレジットカードと連動していて、そのクレジットカードの限度額までとなっています。

たとえば三井住友VISAカードで「50万円」の借入枠をもらっている人は「QUICPayの引き出しを、そのVISAカードからにすれば、最大50万円使える」ということです。

クレジットカードと何が違うのか?

QUICPayは、クレジットカードと比較すると下のようなメリットがあります。

  • 決済が早い(クレジットカードは、店舗によってはものすごく遅い)
  • 1回で2万円までしか使えない(高額決済の不正利用をされにくい)
  • クレジットカードは自宅にしまい、普段の持ち歩き用に使える

以下、それぞれのメリットを説明していきましょう。

決済が早い

クレジットカードと電子マネーを比較すると、総じて電子マネーの方が決済が早いです。それはそうですよね。すでにそのカードの中にお金があるので「JCBなどの本社と通信して、残高を確かめる必要がないということです。

クレジットカードの場合は、VISA・Master・JCBなどの本社と通信し「この人の借入枠はまだあるか」という確認をして、それで決済するわけです。

コンビニだと、電子マネーとあまり変わらないくらい早くできますが、電子マネーより大体2秒くらい遅いです(細かい)。また、カラオケ店などはものすごく時間がかかり、店員さんによっては途中で操作がわからなくなり、他のお客さんまで待たせてしまうことになります。(これは店員さんも自分も焦るので、クレジットカードがあまり使われない店舗では、対応していても使わない方がいいでしょう)

このような、決済のスピード・利便性を考えると、QUICPayも含め電子マネーの方がクレジットカードよりも上、ということです。

1回で2万円まで

これはたとえば「3万円のデジカメ」などは買えないということ。クレジットカードだったら、もちろん買えます。

「1回の利用限度額が2万円」というだけなので、「2万円の買い物を、1日に何度もする」というのはありです。なので、そういう形の不正利用ができなくもありません。

しかし、不正利用がある程度難しくなるのは確かでしょう。「2万円で何度も買い物」していたら、それだけ自分の不正利用の痕跡が、あちこちに残るわけです(顔も見られます)。

不正利用する側としては「数十万円の買い物を一気にして、それをすぐ売る」方がよほどいいわけですね。それができないという点でも、QUICPayは、クレジットカードよりも不正利用されにくいわけです。

(クレジットカード一体型だったら、同じですけどね。QUICPay単独なら安心ということです)

普段の持ち歩き用に使える

クレジットカードは、なくすと再発行しなければいけません。再発行には1週間ほどかかり、その間以前のクレジットカードは使えません。

こうなると、電気料金の引き落としなど、設定していた支払いがすべて止まってしまうということで、当然ながらリスクがあります。だから、できるだけクレジットカードは、金庫の中などにしまいこんで、持ち出さないのがベストなんですね。

かと言って、日常の買い物を現金でするのはわずらわしい…という時に、QUICPayの出番なわけです。

  • 普通の買い物なら、2万円以上はしない
  • なくして再発行になっても、まだクレジットカードがあるから重要な支払いは止まらない

ということです。「それなら、Suicaとか楽天Edyでもいいじゃん」と思われるかも知れません。一見似ていますが、QUICPayは後払いなので、チャージしなくていいというメリットがあります。これは、日常楽天EdyやSuicaを使っている方なら、実感するメリットでしょう。ヘビーユーザーの場合「意外とチャージが面倒」なのです。

(オートチャージ機能を設定していればいいんですけどね。していないものだと面倒です)

nanacoとも一体化している

QUICPayの個性的な所は「nanacoとの一体型がある」ということ。「nanaco&楽天Edyの一体型」などはありませんが、「nanaco・QUICPayの一体型」はあるんですね。

  • QUICPay(nanaco)公式ページ
  • http://www.7card.co.jp/qpnanaco/
一体型のメリットは何か?

QUICPayとnanacoの一体型のメリットは、nanacoメインの人が、チャージし忘れていた時でも、QUICPayで買い物できるということ。nanacoはSuica等と同様「事前にチャージしていないといけない」ので、チャージし忘れていた時は、買い物できないのです。

現金で買えばいいですが、現金は小銭がジャラジャラするデメリットがあります。また、クレジットカードだと先に書いた通り「決済に時間がかかる」ことが多いです。(もしくは、電子マネーには対応していても、クレジットカードは使えないという店舗も多いです)

このように「現金・クレジットカードだと不便」という場面で「げ、nanacoのチャージしていなかった」という時に「代打」としてQUICPayが登場するわけですね。

QUICPayは「代打」なのか?

違うケースもあるでしょうが、私が見る限り「nanacoの代打」です(一体型の場合は)。理由は下の通りです。

  • QUICPayでも確かにポイントはつく
  • しかし、「nanacoで0.5%」「クレカで0.5%」と「分散」される
  • 一方、nanacoなら「nanacoで1%」と、ポイントが「集中」する
  • 同じ「合計1%」でも、「集中」している方が使いやすい

ということです。つまり「貯まりやすさ」では同じでも、「使いやすさ」で差がつくということですね。

nanacoとQUICPayの一体型を持っている方なら、当然セブンイレブンなど「nanacoが使える店舗」で買い物する機会は多いでしょう。だったら「全部nanacoに集中」させた方がいいのです。

そのため、チャージができている限りはnanacoとして使い、チャージを忘れていた時だけ、QUICPayとして買い物する…というやり方がベストなわけですね。

両方対応のレジでは、どうなるのか?

QUICPayにもnanacoにも、両方対応しているレジでは、一体型だとどうなるのか。これは特になにもありません。「nanacoでお願いします」と言えば、店員さんが「nanacoのボタン」を押すので、通常のnanacoの支払いになります。

逆に「QUICPayでお願いします」と言えば、店員さんが「QUICPay」のボタンを押すので、これまた普通にQUICPayの支払いになる…ということです。

要は「店員さんにとって、あなたのカードが一体型だろうと、普通のnanacoやQUICPay単独だろうと、どうでもいい」ということですね。店員さんは「この電子マネーで処理」というボタンを押すだけなのです。

なので「もしかしたら、両方対応の店舗だと、ダブルでポイントが貯まるのでは?」と期待した方もいるかも知れませんが、それはありません。

iD(アイディ)とは

iDとは、ドコモと三井住友カードが提供する電子マネーです。他の電子マネーにない特徴は「先払いも、後払いもできる」ということ。

Suicaや楽天Edyなどは、すべて「先払い」です。オートチャージにしても、「一瞬で先払い」するわけですからね。

一方、先に書いた「QUICPay」は「後払い」です。これらをそれぞれ、

  • 先払い…プリペイド
  • 後払い…ポストペイ

というのですが、iDは「プリペイドでも使えるし、ポストペイでも使える」ということなんですね。

両方使えると、どんなメリットがあるか?

これは「QUICPay&nanaco」の一体型にも似ています。

  • 普段は、使いすぎないようにプリペイドで使う
  • (あっちで言うnanaco)
  • チャージを忘れていた時のみ、ポストペイで使う
  • (あっちで言うQUICPay)

ということです。こうすれば、「残高に関係なく、いつでもiDで買い物できるけど、使い過ぎるリスクがない」ということですね。クレジットカードや、QUICPayのように「完全ポストペイ(後払い)」だと、使いすぎるリスクがありますから。

金銭感覚のある人だったら、関係なし

もちろん、金銭感覚のしっかりした人だったら、先払いだろうと後払いだろうと、使いすぎることはありません。なので、そうした方だとこのメリットは特にありません。

これは別にiDのメリットがないということではなく、どんな機能やサービスでも、必要な人には必要、不要な人には不要というだけのことです。世の中には「炭水化物が不要(むしろ食べたくない)」という人すらいるのですから。万人に共通するメリットなど、最初からないのです。

というわけで、自分の金銭感覚に自信がない人にとっては、「プリペイド・ポストペイの両方が使える」というのは、メリットがあるでしょう。

今後、加盟店が増える可能性がある

2015年より前のiDでは「ポストペイ」しか使えませんでした。おそらく「これが理由で、iDを導入しなかった」という飲食店・量販店などが、結構あるはずです。

この辺は業界の裏事情なのでわかりませんが、後払いということは、それだけ手数料が多くかかるはずということです。その分、導入した加盟店が損をする可能性がある…ということですね(実態は加盟してみないとわかりませんが)。

箇条書きで説明すると、下のようになります。

  • 一番「手数料」が少ないのは「現金」である
  • つまり、お客さんが払ったお金が、全部「お店のもの」になる
  • 次に手数料が少ないのは「先払い」である
  • お客さんが「すでにお金を払っている」ので、関係者の負担が少ないため
  • ただ、これでも「Suicaの端末」などを導入するコストがかかる
  • 一番手数料が多いのは「後払い」である
  • 「まだ誰も現金を払っていない」わけだから、クレジット会社などが負担している
  • 加盟店が損するか、クレジット会社が損するかはわからないが「誰かに、負担が行く」

ということです。「いや、クレジットカードの利息で、利用者が払ってるんじゃね?」と思われるかも知れません。確かにリボ払いなら、利用者が払って万事解決ですが、一括払いだと、クレジット会社や加盟店が負担することになるのです。

なので、実は一括払いというのは、クレジット会社や加盟店にとっては、あまりありがたくないんですね。取り分が多少減るわけです。

だったら、導入しなければいいのでは?

これは「海老で鯛を釣る」ということ。つまり手数料の分2%損するけど、それでも多少利益は出るし、お得意さんになってもらえるし、他社の売上を奪えるからいいということ。つまり、要は「割引」です。

割引せずにガンガン売れたら理想だけど、実際にはそれは難しい。そのため「多少手数料を払ってでも、後払いのシステムを導入しよう」ということですね。

そうして、クレジットカードを導入する店舗が増えたわけです。逆に今でもクレジットカードを導入していない店舗がたくさんあるのは、そういう理由です。導入時点でも、その後の利用でも、いつもコストがかかるからです。

おそらく、電子マネーの「ポストペイ」も、クレジットカードと同じ「後払い」である以上、こういう「導入の壁」があったはずです(業界人でないのでわかりませんが)。

しかし、iDが「先払い=プリペイド」にも対応したことでおそらくこの壁がなくなった。そのため、今後iDの加盟店は増えると予想できます。

(例えばスターバックスは、これまでSuicaには対応していましたが、iDは非対応でした。しかし、これでSuicaと同様に「プリペイド」のシステムになったので、iDも導入される可能性があります)

nanaco(ナナコ)とは

nanacoは、セブンイレブン&イトーヨーカドーが提供する電子マネーです。機能としては「ノーマルな電子マネー」で、楽天Edy・WAONとほぼ同じです。Suicaなどのように、改札機で使うことはできません。

nanacoのメリット

他の電子マネーにない、nanacoだけのメリット。これは税金の支払いでもポイントが貯まるということ。箇条書きで説明すると下の通りです。

  • 税金の支払いは、クレジットカードではできない
  • つまり「クレジットカードでポイントを貯める」ことは、全面的にできない
  • そこで、電子マネーの出番になる
  • しかし、電子マネーも「nanaco以外」は、全部できない

ということ。つまり、クレジットカード・電子マネーの中で、税金の支払いができるのは、nanacoだけなのです。この「支払に唯一使える」というだけでもメリットなのですが、さらに「ポイントを貯める」こともできるんですね。

通常のnanaco払いでは、ポイントが付かないが…

普通にnanacoで支払うだけでは、税金の支払いでポイントはつきません。他の買い物だったらつくのですが、税金だとダメなのです。

しかし、これは裏技があります。nanacoにチャージできるクレジットカードで、そのカードのポイントを貯めるというもの。

  • 「税金支払」の時のポイントは、あきらめる
  • しかし、自宅にいる時の「nanacoへのチャージ」でポイントを貯める

ということです。自宅でクレジットカードからnanacoにチャージして、そっちでポイントを貯める。そして、そのnanacoを持ってセブンイレブンに行き、そこで税金を支払う(こっちではポイントがつかない)というやり方です。

還元率は1%

このやり方だと、「還元率1%」になります。もともと、クレジットカードからnanacoへのチャージは、還元率1%だからです。

必ず1%というわけではなく、クレジットカードによって下のようになっています。

  • リクルートカード…1.2%
  • 楽天カード(ゴールド含む)…1.0%
  • P-one Wiz…0.5%

他にも複数のクレジットカードがありますが、大体このように「松竹梅」と、還元率が別れています。最強なのは、リクルートカードです。

税金以外のメリットは?

税金の支払い以外で、nanacoのメリットはあるのか。これはイトーヨーカドー・セブンイレブンでよく買い物する人なら、あるとなります。貯まったポイントを、無理して使わなくても「いつのも買い物で、自然と消費できる」からですね。

ただ、これはnanaco以外でも言えることです。「Suicaなら、JRや交通機関をよく使う人に便利」ということですね。なので、nanacoだけが有利というわけではありません。あくまで「その人のライフスタイル次第」ということです。

いつも行く店舗が、楽天Edyしか対応していない、という人だったら楽天Edyの方が便利ですし、その人の生活や、ヘビーローテーションする店舗によって決まる…ということです。

楽天Edy(エディ)とは

楽天Edyもnanacoと同じく「ノーマルな電子マネー」です。もともとは「Edy」でしたが、2012年から「楽天Edy」になりました。

「Edy」の名前の由来は「ユーロ・ドル・円」に次ぐ「第四の基軸通貨になってほしい」ということ。

  • Euro
  • Dollar
  • Yen

これらの頭文字をとった…ということですね。

決済やチャージの時に「シャリーン!」という音がするのが特徴で、楽天Edyの加盟店ではよく「楽天Edy使えます」という意味で「シャリーンできます」と書かれています。

(レンジの「チンする」のように、ある程度のユーザーの間で、この表現が定着しています)

楽天Edyのメリット・特徴

楽天Edyのメリット・特徴は「加盟店数が2位で、1位のiDよりも還元率が高く、ネットでも使える」ということ。つまり「総合的に便利」ということです。

ここまで書いてきた電子マネーだと、下のように「そのカードにしかない」という特徴があります。楽天Edyはそうしたものはありません。しかし、上に書いた通り「万能な電子マネー」ということですね。総合的には、一番便利な電子マネーかも知れません。

(以下、ここまで書いてきた電子マネーの特徴です)

  • QUICPay…後払い
  • iD…後払い&先払い
  • nanaco…税金支払い可能

これらは「キーワードだけ」で語れるのですが、楽天Edyの特徴は、少々説明が長くなる…ということですね。

加盟店数は、iDに次いで2位

楽天Edyのメリットは、使える店舗・加盟店数が多いということです。iDに次いで2位なのですが、店舗数の一覧は下のようになっています(2013年のデータです)。

  • iD…44万店
  • 楽天Edy…35万店
  • QUICPay…24万店
  • Suica…20万店
  • WAON…16万店
  • PASMO…14万店
  • nanaco…12万店

数字は四捨五入しています。詳しくは下の2つの参考リンクをご覧ください。

  • 電子マネーの虎「使えるお店が多いのは?一番便利な電子マネーランキング」
  • https://card.kinri.jp/pay/hikaku/riben.html
  • Wikipedia「電子マネー『普及状況』」
  • https://ja.wikipedia.org/wiki/電子マネー#.E6.99.AE.E5.8F.8A.E7.8A.B6.E6.B3.81
1位のiDにはないメリット

加盟店の店舗数だけ比べると、1位のiDに大差がついています。しかし、下のような点で楽天Edyの方が有利です。

  • iDは、ネットショッピングでは使えない(楽天Edyは使える)
  • iDは、楽天Edyより還元率が低い

前者については、楽天Edyも「すべてのネットショップで使える」というわけではありません。たとえばAmazonでは「Amazonポイント」があるので、出る余地はありません。(当然ですが)

しかし、楽天関連のサイトはもちろん、GREEなど多くのネットサービスで、楽天Edyがそのまま使えるようになっています。楽天Edyから楽天スーパーポイントに交換してからなら、さらに多くのネットショップで使えます。

iDと楽天Edyの還元率・比較

当然クレジットカードによって違いますが、大体の目安として、下のようになります。

  • 楽天Edy…1.5%
  • iD…1.0%

内訳を説明すると、下のようになります。まず楽天Edyの還元率の内訳です。

  • 楽天Edyに「クレジットカードからチャージ」…1.0%
  • その楽天Edyを使い「店舗で買い物」…0.5%

ということです。前者は「クレジットカードのポイント」になります。たとえばJCBだったら「Oki Dokiポイント」ですね。後者は「楽天Edy」のポイントです。

つまり、それぞれ「違う種類のポイント」なのですが、一応合算すると「1.5%」ということです。

一方、iDの還元率の内訳は、下のようになります。

  • 店舗での買い物時…0%
  • 買い物分を、クレジットカードから引き落とし…1.0%

このように、iDは、レジで買い物する時のポイントがつかないのです。そして、後払い式なので、「買い物した後で、クレジットカードから引き落とす」→「それが、楽天Edyでいうチャージと同じ意味になる」ということで、1.0%の還元があります。(dカードや三井住友VISAカードなど、カードの種類は限定されますが)

このような理由から「還元率では、iDより楽天Edyの方が上」となるわけですね。

WAON(ワオン)とは

WAON(ワオン)は、イオンが提供する電子マネーです。楽天Edy・nanacoと同様「一般的な電子マネー」です。(後払いなど、複雑な特徴はないということです)

WAONのメリットはイオングループでの買い物が多い人は有利ということ。それ以外は全体的に楽天Edyに劣ります。

  • 店舗数…5位(楽天Edyは2位)
  • 還元率…大体1.5%

このように、還元率では負けていないのですが、店舗数で楽天Edyに劣ります。還元率の「大体」というのは、「使うクレジットカードによって違う」ということです。

(一番還元率が高いのは、イオンカードセレクトです)

Suica(スイカ)とは

Suicaは、JR東日本が提供する電子マネー。「交通系電子マネー」の代表です。特徴・メリットは改札口をそのままくぐれるということ。もちろん、バスにもそのまま乗れます。(山中のローカルバスなどはできないかも知れませんが)

この「改札をくぐれる」というのが、Suicaなど、交通系電子マネーの決定的な特徴です。他の電子マネーは、どれも「改札だけはくぐれない」からです。(切符を買うことはできますが)

改札をくぐる以外のメリットは?

改札をくぐれる以外の、Suicaのメリットは、下のようになります。

  • 定期券(Suica)だけ、持ち歩けばいい
  • モバイルSuicaもあるので、むしろスマホだけでいい

ということです。「スマホだけでいいのは、他の電子マネーもでは?」と思うかも知れません。しかし、繰り返しますが、改札をくぐれるのは、Suicaだけです。つまり、Suicaは下の三役を同時に果たせるのです。

  • 定期券
  • 買い物
  • 携帯電話(モバイルSuicaの場合)

他の電子マネーを「モバイル」にする場合、「買い物・携帯電話」の2役しか果たせません。三役はモバイルSuicaのみ…ということです。

電車・バスをよく使う人向け

このように、Suicaは電車・バス・地下鉄などの交通機関をよく使う人には、大きなメリットがある電子マネーです。逆に言うと、使わない人だったら関係ありません。

たとえばネットショッピングをよくする人なら、楽天Edyがいいでしょう。税金の支払いでもポイントを貯めたいという個人事業主・自営業の方々などは、nanacoがいいでしょう。

このような住み分けの中で「電車・バス」を担当するのが、Suicaということです。

PASMO(パスモ)とは

PASMO(パスモ)とは、「首都圏のSuica」です。Suicaとの違いは、ほとんどありません。まったく同一のものと考えてもいいくらいです。

一応、「Suicaは使えないけど、パスモは使える」という店舗も、多少はあります。そのような店舗をヘビーローテーションするような人であれば、メリットがあるでしょう。また、PASMOに関連する会社と取引がある方などは、使っておいた方が話題もできるし、利益になるでしょう。

そうした特殊なケースを除けば、Suicaと同じです。

他の交通系電子マネーも同じ

これはPASMOだけではなく、他の交通系電子マネーも全て同じなのです。

  • Kitaca
  • manaca
  • はやかけん
  • ICOCA

などなど、それぞれの地域で「ご当地交通系ICカード」が出ていますが、どれもSuicaとほとんど共通です。最初はバラバラだったのですが「統一して使えるようにした方が便利」ということで、ヨーロッパの通過がユーロになったように、統合されたのです。

「最初から一緒にすれば良かったんじゃね?」という指摘もあるかも知れません。それも一理ありますが、スターバックスカードに、各地域限定のデザインがあるようなものと思うといいでしょう。やはり、それぞれの交通局が「うちのカードはこれです」というものを持っていた方が、何となく地元愛を刺激できますし、職員の方々も「自分たちは、Suicaの支店ではなく、manacaの本店なんだ」というような「プライド」のようなものば湧くはずです。(もちろん、人によりけりですが)

「統合」の問題は難しい

実際、この「統合すればいんじゃね?」という問いは、奥が深いのです。何が深いか、箇条書きすると下の通りです。

  • 過疎地なんて、全部合併すればいいのでは?
  • 通貨も、世界統一にすれば、両替手数料がなくていいのでは?
  • 言語も統一すれば、コミュニケーションも取りやすくなるのでは?
  • フィートとか邪魔だから、全部メートルにしたら?

…などなど。実際、フィートは割と消滅しつつありますよね。メートル法が通じない国は、多分ないはずです。また、年数のカウントについては、「完全に、世界中で西暦が支配した」わけです。

しかし、その他の言語・通貨については、完全統一はしたくないという人が、世界の大多数のはずです。「たとえその方が合理的だったとしても、そんな世界には住みたくない」と、ほとんどの人が言うはずです。私もそうです。

逆に「統一しよう」という動きも、昔からよくあります。言語は「エスペラント語」がそれですし、通貨は「ビットコイン」がそうです。(ビットコインは今後どうなるかわかりませんが…)

宗教でも、某団体は「どの宗教も、大事なメッセージは同じなんだから、統一すればいいのでは?」という主張を掲げています。確かにその通りなのですが、「だからといって、お寺や教会やモスクは、すべて意味がないのか?」と言ったら、ちょっと違いますよね。「確かに、料理が一番重要だけど、お皿も大事」ということです。

こうして考えると、Suicaにしても、その他の電子マネーにしても、人間の営みすべてで、どこまで統一すべきなのかという問題は、常について回るわけです。そもそも、民族紛争は要するにそれですからね。あれも「統合」のトラブルなのです。

au WALLET(ウォレット)とは

au WALLETは、名前通りauが提供する電子マネーです。メリット・特徴はMaster Cardのデビットカードが付いているということ。少々反則なんですが、Master Cardが使える店舗、すべてで使えるのです。(別に反則でも何でもないですが…。笑)

つまり、ある意味「使える店舗数で最強」なのは、au WALLETです。何しろMaster Cardの加盟店で使えるのですから、「日本全国、一通り使える」ようなものです。

実際、すべての電子マネーの中でau WALLETが一番使えるということは、下のサイトさんの検証でもわかります。

  • らばQ[この結果は予想外…!一番使える電子マネーはどれなのか、電子マネー3種類を丸一日かけて14店舗で使ってみた結果」
  • http://labaq.com/archives/51831451.html

純粋に「au WALLET」という電子マネーだけの加盟店だったらもっと激減するはずですが、Master Cardの威力で、圧倒的な広範囲で使える…というわけですね。

Master Cardだが、クレジットカードではない

クレジットカードタイプのau WALLETは別ですが、通常のau WALLETの場合、この「Master Card」は「クレジットカード」ではありません。「デビットカード」です。

デビットカードは「買い物と同時に、銀行口座から引き出しをする」ということで、「預金残高の分しか、買い物ができない」のです。つまり「借金」ではないんですね。これに対して、普通のクレジットカードは「借金」なのです。

(銀行口座にないお金まで、使っていいわけですから)

つまり「MASTERのクレジットカードに、au WALLETの機能がついている」というのではありません。あくまで「au WALLET」という普通のポイントカードのようなものに、「Master Cardのデビッド機能がついた」ということです。

(カレーライスか、ライスカレーかのような議論ですね)

電子マネーの種類・まとめ

以上、電子マネーの種類や、特徴・メリット・違いについて書いてきました。最後に重要なポイントを書くと下の通りです。

  • 最終的には、その人のライフスタイルで決まる
  • もっと言うと「よく行くお店」で決まる
  • お金が欲しいなら、普通に稼ぐ方がいい

一番重要なのは最後で、日本人は「お小遣い」とか「お年玉」で洗脳されてしまっているので、こういう「自分でお金を掴み取るのではなく、誰かからもらう」という発想に陥りがちなのです。

電子マネーという文化は調べていて楽しいですし、趣味としてやるならいいでしょう。しかし「お金が目的」なら、「普通に歩合給の仕事でガンガン働いて、稼いだ方が、よほど合理的」というのは間違いありません。

これはもう人生全体の問題になるので、これ以上は書きませんが、「自分は本当に、お金を稼ぐ気があるのか」とか「美人・イケメンが好きな気がするけど、本当に好きなのか?」(本当に好きなら、どうして捕まえられるだけの圧倒的な努力をしていないのか?)などと、根本的な部分から問いかけた方がいいでしょう。

(本当は、こういう競争に巻き込まれずに、のんびり生きるのが、お金よりも美人よりも好きなのかも知れない…ということも考えた方がいいでしょう)

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