本当に「ポイント還元率」の高いクレジットカードとは!?比較の際の注意点

ポイント還元率の高いクレジットカードはたくさん発行されています。ただ、それらの全てが本当にお得なカードだとは限りません。少しでもポイントで得をしたいなら、以下の注意点を守ってクレジットカードを選んでください。
ポイント還元率は「端数の切り捨て」に注意!
ポイントの加算方法は、クレジットカードごとに違っています。利用額100円につき1ポイントを付与するカードもあれば、利用額1,000円につき10ポイントを付与するカードもあるのです。一見すると、もらえるポイントはどちらも同じに見えるかもしれませんね。しかし、ポイント計算の際に端数として切り捨てられる金額を考えると、後者の方式は明らかに損です。
1,000円で10ポイントよりも、100円で1ポイントの方が貯まりやすい
たとえば、『Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)』(年会費無料/還元率1.0%:100円で1ポイント)を例にとって考えてみます。カードの利用額が9,900円だったとします。100円につき1ポイントを付与するカードだと、もらえるポイントは99ポイントになりますね。
一方で1,000円につき10ポイントを付与するカードの場合は、利用金額が同じでも90ポイントしかもらうことができません。900円が端数としてバッサリ切り捨てられてしまうからです。これだと圧倒的に100円ごとの方がお得です。
Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)
100円ごとで都度決済よりも、1,000円ごとでまとめて月末計算の方が実は貯まりやすい!?
ところが100円につき1ポイントをもらえるカードにも、注意すべき点はあります。ポイントが付与されるタイミングと買い物の質によっては、思わぬ損をする場合があるからです。
1,000円ごとの例として『三井住友VISAデビュープラスカード』(年会費無料/還元率1.0%:1,000円で2ポイント=10円相当)を考えてみます。
100円ごとは「端数切り捨て」が基本。1,000円ごとでまとめてもお得
「Orico Card THE POINT」のようにカードを利用するたび100円ごとに1ポイントを付与するカードと、「三井住友VISAデビュープラスカード」のように月末にまとめて1,000円ごとに10ポイントを付与するカードがあるとします。
この2つのカードを実際に使ってみると、ポイントで損をするのは前者だったりします。なぜならば、カードを利用するたびにポイントを付与する方式の場合、ほとんどのカードで利用のたびに端数の切り捨てが発生するからです。
金額とタイミングによってお得度は違う。気にしすぎない方が良いかも
たとえば99円の買い物を25回したとしましょう。100円ごとだと1ポイントも貯まりません。一方で1,000円ごとでまとめてだと20ポイントは貯まります。99円×25回=2,475円に対して、ポイント付与が入るからです。ところがこれが100円の買い物9回だと、100円ごとは10ポイント。1,000円ごとは0ポイントです。圧倒的に100円ごとが得になります。
これらは極端な例ですが、「100円ごとの還元」や「端数の切り捨て」にはこのような罠があります。タイミングと金額によって還元額が変動する点だけ押さえておきましょう。
三井住友カード デビュープラス
決済ごとは「切り上げ」!まとめては「100円ごと」がベスト
この都度決済で最もお得なのは「四捨五入」や「切り上げ」を行ってくれるカードです。たとえば、カードを利用するたびにポイント計算が行われ、その都度99円の端数が切り捨てられるとします。端数切り捨てが重なれば、累積利用額に対してもらえるポイントが少なくなることは明白です。
JALカード×ショッピングマイルプレミアムは100円以下が四捨五入!本当に還元率が高い!
一方で「JALカード」の「ショッピングマイルプレミアム」(年会費3,000円+税)のように、100円以下でも四捨五入で切り上げられるシステムもあります。『JAL普通カード(VISA)』(初年度無料、年会費2,000円+税/還元率0.5%:200円ごとに1マイル)を例にとって考えてみましょう。このカードは通常200円以下は切り捨てです。
しかし「ショッピングマイルプレミアム」に入っていれば、100円ごとに1マイルが貯まります。さらに100円以下でも50円以上で1マイルが貯まります。50円の買い物を20回すれば、1,000円で20マイルがもらえるのです。無いところからマイルを生むシステム。同様のカードがあれば、これがベストです。
JAL普通カード
100円ごとに四捨五入、もしくは月にまとめて100円ごとが最もお得なクレジットカード
他方、月末にまとめてポイントを付与する方式では、端数の切り捨てが行われるのは月に1回です。これが1,000円につき10ポイントならば最大999円分は切り捨てられます。しかし『ダイナースクラブカード』(年会費22,000円+税/還元率1.0%:100円ごとに1ポイント)のように、期末に全額まとめて100円につき1ポイント付与されるカードもあります。これなら、1ヶ月間で切り捨てられる金額は最大で99円。残りの利用額は無駄なくポイント付与の対象となります。
このようにポイントの計算方式の違いは、年間の累積ポイントに大きく影響します。クレジットカードを選ぶ際は、しっかりチェックしてください。
ダイナースクラブカード
ポイントの「交換レート」が悪いと実質還元率は低くなる!
一見するとポイント還元率が高そうなカードも、ポイントの交換レートが低ければお得に利用できません。仮に利用額1,000円につき100ポイントが付与されたとしても、ポイントの現金交換レートが0.01倍では意味がないのです。
この点をしっかり意識しておかないと、「1万ポイント貯めたのに100円分の共通ポイントにしか交換できなかった…」なんてことになりかねません。こうした悲しい事態に陥りたくないなら、ポイントを現金に換算して考える習慣をつけましょう。
本当の「還元率」は「ポイント還元率」と「ポイント交換率」の掛け合わせ
たとえば利用額1,000円につき2ポイント付与されるカードを見つけたら、1ポイントが実質何円分の価値があるのかをまず計算してください。仮に1ポイントを5円分のTポイントに交換できるとすれば、そのカードのポイントの実質的な価値は5円です。1,000円につき10円分の価値があるポイントがもらえるなら、そのカードのポイント還元率は1.0%ということになります。
『ダイナースクラブカード』は見た目還元率は1.0%!実質0.4%!
一方で『ダイナースクラブカード』(年会費22,000円+税/還元率0.4%:100円ごとに1ポイント)のような例もあります。100円で1ポイントですから還元率は1.0%。でも、5,000ポイントでも2,000円相当のギフト券としか交換できません。交換レートが悪いため実質還元率は0.4%となります。
そのためダイナースクラブカード利用者の多くは、別途お金を払って1ポイント=1マイルに交換する道を選んでいます。基本的なことですが、クレジットカードを選ぶ際は必ずこうした計算を行うようにしましょう。
「年会費無料」=良いカードではない!「有料」でもお得!
「ポイント還元率」を重視して選ぶと、クレジットカードの年会費は無料のものが基本となります。しかしここではその「例外」についてご説明します。というのもクレジットカードの利用状況や利用目的によっては、年会費のかかるカードを選んだほうが得をする場合があるからです。
JALマイルを狙うなら「ショッピングマイルプレミアム」高い年会費で高還元のものを選ぶのも選択肢の1つ
たとえばポイントの代わりにマイルの獲得を狙う場合は、年会費が高いゴールドカードや、還元率がアップする有料サービスを申し込んだ方がよい場合があります。
特に前述の「JALカード」の「ショッピングマイルプレミアム」(年会費3,000円+税)は、JALマイルを貯めたい方には必須のサービスと言えるでしょう。100円以下でも四捨五入で切り上げられてポイントが与えられる上、『JAL普通カード(VISA)』(初年度無料、年会費2,000円+税/還元率0.5%:200円ごとに1マイル)と合わせても費用は毎年5,000円+税。1マイルは2円相当と言われていますから、このカードで100万円使えば、1万マイル=2万円相当が還元されます。
『Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD』はネット通販で還元率2.5%以上!
さらにゴールドカードの中には、ポイントの還元率に特化したカードがあります。たとえば『Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD(オリコカード ザ ポイント プレミアムゴールド)』(年会費1,805円+税)のように、オリコモールを経由することで、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングで常時2.5%還元となる格安ゴールドカードがあります。
『Orico Card THE POINT』より年間40万円以上の利用でお得
下位カードの『Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)』(年会費無料/還元率1.0%:100円で1ポイント)とのポイント差は0.5%ですが、年間40万円以上ネットショッピングをするヘビーユーザーは年会費を考えてもこちらの方がお得です。
他にもポイントでマイルを貯めたい方には、いくつかの外部サービスを利用することで還元率が1.4%以上になるカードもあり、人気を呼んでいます。
Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD(オリコカード ザ ポイント プレミアムゴールド)
ゴールドカードの年会費を払ってもお得かどうかしっかり計算しましょう
ただゴールドカードの年会費は1万円以上のものがほとんど。年会費を差し引いてもお得感を感じられるほどのマイルを貯めるには、かなりのカード利用額が必要となります。
具体的にいうと、この手法でお得感を感じられるのは年間のクレジットカード利用額が数百万円に達する方だけです。つまり、この手法が有効なのは、かなりのお金持ちだけということになります。
『dカード GOLD』は通信費の10%を還元!スペシャル特典も考えよう
『dカード GOLD』(年会費10,000円+税/還元率1.0%:100円で1ポイント)のように、通信費の10%をポイントで還元してくれるカードもあります。毎月10,000円近くドコモ系で通信費を払っている人は年会費は十分にペイします。
多くの方にとって、こうしたカードの使い方は耳慣れないものなのかもしれません。ただ、年会費無料のカードだけが「よいカード」とは限らない、という点だけは覚えておいてください。
dカード GOLD
利用期限に注意!高還元カードはポイント利用期限が短い!?
クレジットカードを選ぶ際は、ポイントの利用期限に注意しなければなりません。というのも、期限までに使用しなかったポイントは失効してしまう場合があるからです。
ポイントの利用期限は、2年間に設定される場合が多くなっています。ただ、利用期限が1年間で、かつ1,000ポイントからしかキャッシュバックされないといった制限のあるカードもあるので要注意です。
『Orico Card THE POINT』のオリコポイントは有効期限1年間!500ポイントからしか使えない
『Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)』(年会費無料/還元率1.0%:100円で1ポイント)は年会費がかからない高還元カードとして人気です。しかしポイントの有効期限は12ヶ月間。500ポイント以上からしか使えません。
オリコモール経由でAmazonで常時2%還元ですから、Amazonのヘビーユーザーには特に支持されていますが、有効期限には注意が必要です。
『楽天カード』のように1ポイント1円から使える方が使いやすい
ポイント還元を重視してクレジットカードを使っているのに、肝心のポイントが失効してしまっては意味がありません。クレジットカードには、ポイント利用期限の定められていないカードか、『楽天カード』(年会費無料/還元率1.0%:100円で1ポイント)のように1ポイントからいつでも使えるカードを選びましょう。
特に「楽天カード」は1ポイントから電子マネー楽天Edyに交換できるので、使う場所を選びません。コンビニでも書店でもどこでも使えます。
楽天カード
本当に「ポイント還元率」の高いクレジットカードまとめ
ポイント還元率の高いクレジットカードには、いろいろなタイプが存在しています。今回紹介したような注意点や落とし穴に気をつければ、自分のカード利用方法にピッタリなカードが見つけられます。クレジットカードを利用するなら、還元率の高いカードを使わない手はありません。ぜひ本文を参考にして、ポイント還元で損をしないようにしてください。
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