クレジットカードが使えない!?利用限度額の落とし穴と回復方法

クレジットカードは多くの会社が発行してくれています。軽く挙げてみるだけでも日本にはJCB、三井住友VISAカード、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードなど多数のクレジットカード発行会社があります。そして利用限度額はこのクレジットカードの発行会社ごとに決まっています。
しかし利用限度額を超えてないのにクレジットカードが使えなくなった、いきなり利用停止になってしまった、そんな落とし穴に落ちてしまった人が多数います。ある日突然クレジットカードが使えなくなる理由と、利用者が犯しがちな勘違いやミスについて解説していきます。
一番多いクレジットカードが使えない理由は「利用限度額」が回復してないから
利用限度額に達してないはずなのに、なぜ使えなくなるの?
クレジットカードには、あらかじめ利用限度額が設定されています。利用限度額に到達してしまったらクレジットカードが使えなくなるのは当たり前ですよね。
問題は利用限度額に到達していないはずなのにクレジットカードが使えなくなった場合です。限度額30万円で、20万円しか使ってないのに使えなくなった、そんなケースが多いんです。
使えない理由はクレジットカード利用で減った利用限度額が回復していないから
利用限度額を超えてないはずなのにクレジットカードが使えなくなる最大の理由は、クレジットカードの利用限度額は1ヶ月ごとに使える額では無く、あなた自身に許された借金の総額だ、ということがわかっていないからなんです。
よく、締日を過ぎたら利用限度額もリセットされると思っている人もいますが、そうではありません。クレジットカードの利用限度額は引き落としまで回復しません。この利用限度額が減っている期間の勘違いも、クレジットカードが使えなくなった人の陥りがちなミスです。
1ヶ月で利用できるカード代金は実質半分!限度額100万円なら50万円が目安!
利用限度額が100万円であったとしても、支払いの済んでいない利用金額が50万円であれば、利用可能な金額は50万円です。返すまでは減ったままです。1ヶ月ではありません。
利用限度額を超えてないのにクレジットカードが使えない最大の理由は、カード会社のミスでは無く、カード代金の引き落としが終わってないから。2ヶ月トータルの利用限度額に達したからです。
ではクレジットカードの限度額が回復するのはいつなのでしょうか?
クレジットカードの限度額が回復するのは引き落とし日!返済するまで減ったまま
結論から言うとクレジットカードの利用可能額が回復するのは次の支払日です。支払日に引き落としでお金が返済される、もしくは繰り上げ返済でお金を返さない限り、利用限度額は回復しません。
支払日に回復するのは支払った金額分だけ!完全にはリセットされない
しかも回復するのは支払った分の金額だけです。利用限度額がいくら100万円だと言っても、返済額が10万円なら10万円分、30万円なら30万円分が回復するだけです。完済しない限り完全にリセットされることはありません。
即効の解決法は繰り上げ返済かカード枠を増やすこと!
使えなくなったクレジットカードを使えるようにする一番の解決法は繰り上げ返済です。振込で代金を払えば即効で回復します。しかし逆に言えばそのクレジットカードはお金を払うまでは使えません。
でも、緊急でクレジットカードを使う必要がある! そんなときは新たに違うカード会社でクレジットカードを発行するのが解決法となります。
違うカード会社で新規にクレジットカードを発行すれば新しい限度額がもらえる
その使えなくなったクレジットカードのカード会社では無く、他のカード会社で発行したクレジットカードであれば、新しいカードで利用限度額がもらえます。
新規発行は手持ちのクレジットカードの利用限度額の総額もトータルで増やす効果があるので、今後のセーフティーネットになりますし、より選択肢を増やす意味でも、クレジットカードは2枚持ち以上がおすすめです。
新規発行でおすすめの即日発行クレジットカード3選
近くの西友・セゾンカウンターで即日発行
セゾンカード インターナショナル
近くのマルイ・エポスカードセンターで即日発行
エポスカード
近くのアコム店頭窓口・むじんくんで即日発行
アコムACマスターカード
使えない理由②リボ払い・分割払いのクレジットカードは長い間、限度額が減ったまま
リボ払いや分割払いは完済するまで利用限度額は減ったままです
クレジットカードが急に使えなくなる利用限度額の落とし穴には2つ目があります。それはリボルビング払いや分割払いでは長期間、利用限度額は減ったままだということです。
特にリボ払いや分割払いでは数ヶ月~数十ヶ月間のあいだ限度額が減り続けたままなのです。翌月一括払いであれば50万円分復活しますが、分割払いであればその時に引き落とされる分しか復活しません。50万円の10回払いであれば単純に5万円分しか復活しないわけです。それを知らずに高額なお買い物をしようとしてカードが利用できずに慌ててしまうということがよくあります。
しかも借り入れがある状態であれば、新たにクレジットカードを作って対応するのも審査が厳しくなります。これでキャッシングに走ってしまう人も多いのです。だからこそ自分があといくら利用できるのか、利用可能残高をしっかりと把握しておかなければいけないのです。
リボ払い専用クレジットカードも翌月全額払い=実質一括払いがおすすめ
そのため私はリボ払い専用カードであっても、翌月全額払いの設定により、実質翌月一括払いカードにすることをおすすめしています。『JCB EITカード』などはこの設定が可能です。
実質一括払いであれば、残りの利用可能残高の把握も容易ですし、長期間、限度額が減り続けることもありません。何より金利手数料で損をすることがなくなります。リボ払い専用カードは特典もアツイので、ぜひおすすめします。
使えない理由③同じカード会社の複数のクレジットカードで利用限度額を全て使い尽くしてしまった
そのクレジットカードの利用限度額は手持ちのカードをすべて足した利用限度額かもしれない
3番目に多いクレジットカードが使えなくなる理由、それは同じ会社のクレジットカードしか持っていないから。同じカード会社の複数のクレジットカードを利用しているから、です。その場合、他のクレジットカードも同時に使えなくなることも多いんです。
利用限度額は1つのクレジットカードだけの金額ではなく、1つのカード会社全体であなた自身に設定されています。つまり複数のクレジットカードで共通です。複数のクレジットカードで利用限度額いっぱいまで利用してしまい利用残高がゼロになってしまうと、支払日に口座から引き落とされるまで、利用可能残高は復活しません。
利用限度額に余裕があるはずなのに、使えなくなる理由は同じクレジットカード会社が発行しているクレジットカードは、複数のクレジットカードで同じ利用限度額の枠を利用して使い尽くしたからなんです。
複数のクレジットカードを合計した利用額がそのカード会社全体の利用限度額になると使えません
よく1枚のクレジットカードの利用限度額まで行ってしまったら、他のカードを使えばいいと考えている人がいます。しかし注意してください。利用限度額は手持ちのクレジットカード全てで共通だったりします。
すなわち1つのクレジットカード会社、たとえばオリコカード発行のクレジットカードで限度額が来た場合、他のオリコカードのクレジットカードも使えなくなる可能性が高いのです。これは国際ブランド(マスターカードやJCB、VISA)とは関係ありません。
利用限度額はクレジットカードごとではなく発行会社ごとに設定されている
クレジットカード限度額は発行会社があなたに与える信用の度合いなので、会社ごとに共通の利用限度額が設定されているケースが多いです。
たとえばオリコで限度額50万円のVISAカード『Orico Card THE WORLD(オリコカード ザ ワールド)』と、限度額30万円のマスターカード『Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)』という2種類のクレジットカード(しかも2種類の国際ブランド)を持っていたとします。
そうすると、2枚のクレジットカードの限度額は2つのカードの合計の80万円ではなく、片方の最高額である50万円の可能性が高いです。限度額の高い方がその会社のクレジットカード全てで使える限界値なのです。
オリコ1枚目の限度額50万円+オリコ2枚目の限度額30万円⇒限度額50万円しか使えない!?
つまり50万円のVISAカード『ザ ワールド』を目一杯使えば、30万円のマスターカード『ザ ポイント』は利用できなくなるということです。またクレジットカードの利用限度額は2枚すべてを合わせたものなので、限度額30万円のマスターカード『ザ ポイント』をめいっぱい使ってしまうと、50万円の利用限度額のVISA『ザ ワールド』も残り20万円分しか使えないのです。
もちろん発行会社によっては、50万円+30万円=80万円分OK!というところもあるとのことですが、こういうケースは非常に珍しいと言われています。ほぼあり得ないレアケースです。
利用限度額と利用可能額(残高)についてさらに詳しく知りたい方は、下記もご覧ください。
使えない理由④国際ブランドを分けてもクレジットカードの利用限度額は増えない
こちらもよくある間違いですが、同じクレジットカード会社の中で国際ブランド(JCB,VISA,マスターカード,etc…)を分けても意味はありません。使える利用限度額はクレジットカードの発行会社が決めているからです。国際ブランドは決済システムを提供しているだけです。
クレジットカードには国際ブランド、発行会社、カードブランドの区分けがある
たとえばNICOSカードの『NICOS VIASO(ビアソ)カード』(年会費無料)は、国際ブランドが「マスターカード」で、クレジットカードブランドが「NICOS」ですが、利用限度額は「三菱UFJニコス」カード全体で共通です。カード利用者に対してサービスを提供しているのは、あくまでも発行会社の「三菱UFJニコス」カードだからです。
使い分けるべきは国際ブランドではなくクレジットカードの発行会社!
そのため国際ブランドを変えてVISAとマスターカードで使い分けても、同じ発行会社のクレジットカード1枚目が使えなくなったら、2枚目を使おうとしても使えません。この国際ブランドと発行会社の役割の違い、使い分けの勘違いは、よくあるミスです。
要注意!NICOSもMUFGもDCカードも全て同じ三菱UFJニコスカード
たとえばこのVIASOカードに、MUFGカードの『MUFGカード ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード』(初年度無料)を追加で発行してみましょう。この場合、国際ブランドは「アメリカン・エキスプレス・カード」で、カードブランドは「MUFGカード」ですが、発行会社は「三菱UFJニコス」カードです。
MUFGカードもNICOSカードも、そして実はDCカードも、すべて同じ三菱UFJニコスカードのカードブランドだからです。これでは利用限度額は加算されません。1つ使えなくなったら全て使えなくなります。
クレジットカードの発行会社を使い分ければ限度額は加算できます!
この落とし穴を回避する方法は簡単です。国際ブランドではなく、発行会社に注意して、低い限度額でも違う発行会社のカードを組み合わせて持つようにすれば良いのです。
オリコの限度額50万円+ライフカードの限度額30万円⇒限度額80万円
さらに使い分けるなら発行会社は1社ごとに1枚のクレジットカードとしましょう。そして複数の発行会社を組み合わせて、オリコカード、ライフカード、三菱UFJニコス、JCBカードを各1枚持つ、というように使い分けましょう。
低い限度額でも複数のクレジットカードを組み合わせれば最強!
限度額50万円のオリコカード『Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)』(年会費無料)と、限度額30万円の『ライフカード<年会費無料>』(年会費無料/還元率0.5%:1,000円で1ポイント=5円相当)を組み合わせれば、限度額は80万円になります。
このクレジットカードの利用限度額加算の法則は国内・海外旅行傷害保険にも言えて、自動付帯ならすべての補償が加算されます。興味のある方は下記へ。
クレジットカードの利用限度額の回復方法
カード代金=借金を払えばそのクレジットカードはまた使えるようになります
カードを使ってから支払日までの限度額、と考えると、クレジットカードの利用限度額は1ヶ月ではなく、最大2ヶ月トータルで使える金額だと言うことです。これは意識すれば誰でも良くわかる論理です。
また返済日にカード代金を支払った後の翌月も、限度額はある程度減ったままです。限度額100万円で50万円ずつ使っていれば、回復したのは支払った50万円分だけです。1ヶ月で100万円使ってしまえば、支払日まで最長2ヶ月間、限度額は0円です。
末日締め、翌月末払いなら、翌月はずっと限度額が減ったままです
このようにクレジットカードの減った利用限度額は、基本的に支払いが済むまでずっと減ったままです。最長2ヶ月間クレジットカードは使えません。
たとえば限度額100万円で末日締め、翌月末払いのクレジットカードがあったとします。前月50万円使っていて、今月頭に50万円使ってしまえば、支払いが終わる今月末まで1ヶ月間はずっとクレジットカードは使えません。
代表的なクレジットカード会社の締め日と支払日
クレジットカード会社名 | 支払日と支払日 | 限度額が減っている期間(一括払い) |
---|---|---|
![]() ライフカード |
毎月5日締め、当月27日または翌月3日払い | 22日間、または約29日間 |
![]() 三井住友VISAカード |
毎月15日締め、翌月10日払い。 もしくは毎月末締め、翌月26日払い |
約26日間 |
![]() 楽天カード |
毎月末日締め、翌月27日払い | 27日間 |
![]() オリコカード |
毎月末日締め、翌月27日払い | 27日間 |
![]() ポケットカード |
毎月末締め、翌々月1日払い | 約32日間 |
![]() セゾンカード |
毎月10日締めの翌月4日お引き落とし | 約25日間 |
![]() UCカード |
毎月10日締め、翌月5日払い | 約35日間 |
繰り上げ返済しない限り、利用限度額が復活するのは早くても1ヶ月以上先
仮に、100万円の利用限度額のカードを利用していたとします。締日は20日で支払日は翌月10日とします。1月1日の初売りで奮発して50万円の高級福袋を購入した場合、利用可能残高は50万円となります。
利用可能な限度額の残高が50万円なので、その時点で50万円を超えた利用はできなくなります。
利用限度額は減っても余裕のある額でないと厳しい
では、1月20日の締日以降はどうでしょうか?利用可能残高は復活するのでしょうか?答えはNOです。この場合、支払日である2月10日以降にならなければ100万円の利用可能残高は復活しません。復活するのは約40日後です。カードで利用した金額というのは、カード会社が立て替えてくれるものですから、その支払いを終えなければ復活することはないのです。
クレジットカードの利用限度額は最大2ヶ月トータルで使えるリミットだと考えよう
単純に考えて、末日締めの翌月払いであれば、2ヶ月間トータルで利用できる金額が利用限度額だと考えられます。限度額100万円であれば、1ヶ月間で利用できる金額は単純に50万円です。そうすれば、翌月も50万円まで使えます。70万円まで使ってしまえば、翌月は30万円までしか使えません。しかもこれは翌月一括払いの場合の話です。リボルビング払いや分割払いだとさらに使える額が減ります。
また学生さんは信用があまりないため、クレジットカードは利用限度額が低く設定されています。
利用限度額を超えてないのにクレジットカードが使えない理由まとめ
クレジットカードで払える金額は利用限度額の半分が目安
利用限度額は、その範囲内であれば自由にカードを利用できるという設定金額です。利用限度額100万円のカードであれば、利用者は100万円までの範囲で買い物やキャッシングができます。しかし支払い分が残るため、合計金額で100万円を上回ってくると利用できなくなります。
前月分の支払いが残っているため、毎月、クレジットカードで払えるのは利用限度額の半分が目安だと考えて下さい。
利用限度額は違うカード会社で新しいクレジットカードを発行すれば手に入る
この利用限度額は、カードを作る際に自分で決めることはできません。審査の段階でカード会社の方が決定する金額です。ある意味で利用者の信用度の証しでもあります。たとえ友人が同じクレジットカードを持っていたとしても、利用限度額が同じだとは限りません。同じ会社に勤めていても変わります。
利用限度額の増枠申請よりクレジットカードの新規発行の方が話が早い
利用限度額を増やすのは再審査があり、けっこう大変です。しかしクレジットカードを使えるようにするには、より簡単な方法があります。それが新しいクレジットカードの発行です。
特に狙い目は即日発行で審査基準が低いクレジットカードです。こちらを発行して代打で使うことで、クレジットカードが利用できるようになります。実質的にクレジットカード全体の利用限度額も上がります。
クレジットカードのリボ払いや分割払いの頻繁な利用はご注意を
クレジットカードの利用で大切なのは、利用限度額と利用金額のバランスと締日や支払日などとの兼ね合いをしっかり考えて利用するということです。とくに分割払いやリボルビング払いでは、長期間、利用限度額が減り続けることになってしまいます。いくら便利なクレジットカードであっても無計画に利用していると、利用可能残高に振り回される結果となってしまいますので注意しましょう。
新規発行におすすめの即日発行で審査緩めのクレジットカード3選
近くの西友・セゾンカウンターで即日発行
セゾンカード インターナショナル
近くのマルイ・エポスカードセンターで即日発行
エポスカード
近くのアコム店頭窓口・むじんくんで即日発行
アコムACマスターカード
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