クレジットカードのリボ払いとは?リボルビング払いはどれだけ買い物しても毎月の支払額が同じ返済方法

クレジットカードのリボ払い(リボルビング払い)は毎月の支払額をあらかじめ決めておき、どれだけ買い物してもその額を毎月支払っていくという返済方法です。最近はポイント還元率が高い魅力的なクレジットカードで返済方法がリボ払いだけというカードが増えています。
「リボ払いだけには手を出すな!」「リボ払い=借金地獄」「リボ払いする奴はバカ」「リボ払いを考えた人は悪魔」などなど、リボ払いにまつわる悪い噂や怖い話も多いです。リボ払いの仕組みと実態を解明します。
クレジットカードの「リボ払い」とは何か?
クレジットカードのリボ払いはどれだけ買い物しても毎月、同じ金額だけを支払う返済方法
クレジットカードのリボ払いとは、「あらかじめ指定した金額を、返済していく」方式です。クレジットカード以外では主に「消費者金融」で採用されています。
消費者金融と聞いてビクッとした方、その反応は正解です。
リボ払いキャラクター「ウリボー」がかわいい三井住友VISAカードの「マイ・ペイすリボ」、三菱UFJニコスカードの「楽Pay(らくペイ)」などカジュアルなイメージで宣伝されていますが、うっかりすると借金地獄に陥る危険性も高いです。そのためリボ払いの利用には注意が必要です。
リボ払いは本当は恐ろしい返済方法!?リボ払い専用カードは危険性を踏まえて活用しよう
リボルビング払いはいまやカード会社が最も利用して欲しい返済方法となっています。そのためユーザーにメリットが大きいクレジットカードでも、支払いが自動でリボ払いになったり、リボ払いしか返済方法を選べない「リボ払い専用カード」が増えています。
ですが、リボ払い専用カードは活用するとメリットが大きい分、使い方を間違えると恐ろしいことになります。リボ払いは借金地獄に陥る可能性もある恐ろしい返済方法でもあるんです。
インターネット上にはリボ払いの恐ろしさを語る生の声が溢れています!
リボ払いの恐ろしさはインターネットでちょっと検索すればわかります。
リボ払いだと他にも「リボ払い バカ」「リボ払い 借金地獄」「リボ払い やばい」などなど怖い検索候補がどんどんあがってきます。誰でもすぐに危険性がわかるでしょう。
クレジットカードのリボ払いの恐ろしさを語る生の声のサンプル
- クレジットカードを作るのは良い、だが「リボ払い」にだけは手を出すな。本当に地獄を見るから
- リボ払い経験者です。生活費をリボ払いで払っていたら半年で借金が100万円程に膨れあがりました。
- 既婚者です。夫が独身時代にリボ払いで積み上げた借金を結婚後も10年間かけて返済しました。
- 中学生の頃に「リボ払いは借金と同じ」と教えられました。助かってます。
- リボ払いは「160円のペットボトルをいつも300円で買うようなもの」世の中そんなに甘くない。
- リボ払いってメリットが何も無い。利息ばっかり取られて元金が全く減らない。
- リボ払いをシミュレーションしてみると良い。金利15%の借金がどれだけアホらしいものかわかる。
- リボ払いの仕組みを完璧に理解したときに、この返済方法を考えた人は悪魔か何かだと思った。
インターネットで「リボ払い」をちょっと検索すれば、このような生の声がどんどん出てきます。リボ払いに借金地獄に陥る危険性があることは間違いありません。
ただし、「リボ払い専用カード」はポイント還元率も高く、海外旅行保険などの特典も充実しているものが多いです。うまく使いこなせばメリットは確実にあります。
賢くクレジットカードを使いこなすためにも、リボ払いの仕組みと実情について詳しく見ていきましょう。
メリットや特典が多いリボ払い専用クレジットカード2選
ポイント還元率1.5%!年会費無料の銀行系カード
三井住友VISAエブリプラス
消費者金融の審査基準!アコムで最短即日発行
アコムACマスターカード
クレジットカードのリボ払いの「特徴」
クレジットカードのリボ払いと分割払いの違い
リボ払いは分割払いとどう違うのかというと、
- 分割払いは「それぞれの買い物に対して、設定する」
- リボ払いは「すべての買い物を合計して、その全体に設定する」
…となっています。
リボ払いも分割払いも「カード代金を複数回に分けて支払う」点では同じです。両者の最大の違いは、リボ払いは「毎月のお支払代金」を指定する払い方で、分割払いは「その代金の支払い回数」を指定する支払い方法だと言う点です。
リボ払いは「回転する(リボルブ)」!返済の終わりが無くなる返済方法
リボ払いの名前の由来は?
リボ払いは正式には「リボルビング払い」といいますが、この「リボルビング」は、
- 英語「revolve」=「回転する」の意味である
- 借り入れた分が、連続で回転(循環)して、
- 次の月の支払いも設定される…ということ
が由来です。「回転して」の意味が、少々わかりづらいかも知れません。これは「分割払い」と比較すると、わかります。
- 分割払いだと、「この間、ギターを買った分」は、
- 「5月までの5回分割で固定」となっているので、
- 「この分を、さらに先延ばしにする」とか、
- 逆に「後から買った別の買い物の分を追加する」
- というような「流動性」がない
- それぞれの買い物が、それぞれで「孤立」している
ということです。これが「回転していない」ということですね。良く言えば、
- 分割払い…買い物ごとの「区別」がしっかりしている
- リボ払い…買い物全体で区別がない。「グルグル」回っている
ということです。なので「回転」という言葉が使われているわけですね。
リボ払いの名前の由来は返済の特徴を表している
回転式拳銃(リボルバー)との関係
ちなみにリボ払いの名前の由来について、回転式拳銃(リボルバー)から来ている…という説もあります。これはおそらく微妙に違い、
- 「リボ払い」も「リボルバー」も、
- どちらも「リボルブ」という動詞から来ているだけで、
- 「リボルバー」から「リボ払い」が生まれたわけではない
…ということです。つまり、「兄と弟」は、同じ母親から生まれたけど「兄から弟が生まれたわけではない」ということですね。
「ミニマムペイメント方式」とも呼ぶ
リボルビング払いは先に書いた通り毎月、最小金額だけを返済するという方式なので、この「最小を払う」という内容を英語にし、「ミニマムペイメント方式」とも呼びます。
- ミニマム…最小
- ペイメント…支払い
ということですね。こうして「リボ払いの別名」として使われるため、「ミニマムペイメント=リボ払い」と思っている人が多いですが、実際にはあくまで「最小の支払額」のことであって、リボ払いとイコールではない、という点に注意が必要です。
(iPadとタブレットが、同一視される…というようなものですね。昔はソニーのウォークマンがそうでしたが…)
またフレックス払いという支払い方法もありますが、これはリボルビング払いとほぼ同じです。最近ではリボルビング払いに一元化されてしまい、ほとんどフレックス払いのクレジットカードはありません。
クレジットカードのリボ払いの「問題点」
リボ払いだと借金の実態がわからなくなる!借金している感覚が失われるのが最大の問題!
リボ払いの問題点は、箇条書きすると、
- 明確な区別が無いので、
- 借金をしている実感がなくなる
- 利息の多さがわからない
- 返済期間が長くなり、利息が増える
ということ。わかりやすく書くと、
- 「借金をしている」と思わない
- 「している」と思っていても、「その利息の多さ」がわからない
- 「わかっても」、その利息がどんどん増えていく
雪だるま式に借金が増えていき、それを止められないという感覚の恐ろしさがわかりますよね。
リボ払いは借金の意識がないままに借金の総額が膨らむ恐ろしさがある
つまり、スタート地点から順番に、
- 意識がない
- 意識があっても、わからない
- わかっても、手が打てない
ということです。
- 「借金」の意識がない
- 「借金」の意識があっても「利息」がわからない
- 「利息」がわかっても「減らす」手が打てない
ということですね。最後については借りるのを我慢して、働いて稼ぐという努力をすれば「打つ手」はあるのですが、普通の分割払いなどより利息が高くなる分、より多くの努力が必要になる…ということです。
(リボ払いが悪いというより、借金を膨らませたことが悪いのですが)
消費者金融の支払いの9割は、リボ払いである
クレジットカードの支払いだと、一括払いを選択する人も多いです。しかし、これがCMでの露出も多い大手消費者金融になると、返済方法として選ばれるのは、9割以上が「リボ払い」なんですね。
実際、私は消費者金融や銀行カードローンの調査も日頃からしていますが「翌月一括返済する」という人は、聞いたことがありません。
「初回30日間無利息」の期間内に返済するために、自主的にそうする方は確かにいます。ただ、これは「その人が勝手にやっただけ」(もちろん良いこと)であり、返済方式として、一括払いのルールになっていたわけではないということですね。
業界標準となるぐらい利息が多くとれるシステム!
返済方式のルールとしては、ほとんどすべての消費者金融で「リボ払い」になります。Wikipediaでは「9割」と書かれていますが、実際は95%くらいではないかと思います。(ヘタすると、もっと高いかも知れません)
何はともあれ、リボ払いは特に消費者金融の分野では、それだけ多く適用される返済方式になっています。また、これが(Wikipediaによれば)多重債務者を生み出す原因にもなっている…とのことです。
(個人的には、多重債務者の方々は「どんな返済方式・どんな社会情勢」でも必ず借金をするので、正直あまり関係ないとは思っていますが…)
あまりの被害の大きさに日本貸金業協会がリボ払いにルールも課しています
何はともあれ、このように「リボ払いが借入超過・多重債務の原因」という批判があるのは事実です。そのため日本貸金業協会はリボ払いについて、一定のルールで規制を設けています。
そのルールを簡単に書くと、借入金額に応じて、
- 30万円以内…3年以内に返済
- 30万円以上…5年以内に返済
となるように、利用者から回収するように…ということですね。つまり、クレジット会社やキャッシング業者としても利息がとれるので、できればもっと長期間で返済させてあげたいのですが、金融庁の規制によって、それができないということです。
『落穂集』に残る徳川家康の言葉に、「東照宮上意に、郷村の百姓共は死なぬ様に、生ぬ様にと合点致し」というのがあります。活かさず殺さず、ゾンビのように取り立て続けるのが、一番おいしいのです。
「生かさず殺さず」が一番危険!
クレジットカードの支払いでも、リボ払いを使っている人は大体「月々の支払いが、もっと楽だったらいいのに」と思っているでしょう。私もクレジットカードの強制解約になったくらいの人間なので、その気持ちは非常にわかりますが、
- そうした長期返済に対しては、
- 金融庁が規制をかけるくらい、
- 利用者にとって「本当は危険な」ものである
ということを、意識してください。聖書・マタイ伝の有名な言葉で「狭き門より入れ。滅びに至る道は、広く大きい」という名言がありますが、まさにリボ払いでも同じことが言えるんですね。
- 一括払い…狭き門
- リボ払い…滅びに至る道(広く大きい)
ということです。滅びに至る道は安易に入れるものなのです。
ちなみに、「簡単な方を選ぶのは良くない。難しい方を選ぶのがいい」ということは、脳科学的にも説明できます。これは終盤で補足として、紹介しましょう。
クレジットカードのリボ払いは消費者金融より危険?
クレジットカードのショッピング枠はリボ払い規制の対象外
上のように「リボ払いの規制」について書いてきましたが、実はクレジットカードの場合、
- キャッシング枠は規制されても、
- ショッピング枠は規制されない
…という状態になっています。理由は、
- キャッシング枠…貸金業法の対象
- ショッピング枠…割賦販売法の対象
- 日本貸金業協会…貸金業法に基いて規制をする
となっているからです。こういう法的な「管轄」があるので、日本貸金業協会の規制は、割賦販売法の対象である、ショッピング枠までは届かないということなんですね。
カード会社はリボ払いで買って欲しい!だから自主規制はしない
「いや、クレジットカードの方で、自主的に受け入れればいいじゃん」と思う人もいるかも知れません。確かにそれも一理あるのですが、そうなると、
- 多くの人が今より買い物しなくなる
- (どのくらい減るかは不明だが、今より減るのは間違いない)
- 買い物の量が減ると、すべての人の会社が、全体的に不景気になる
- すべての労働者や会社員も、それと並んで低所得になる
- 結果的に、借金があろうとなかろうと、貧しくなる
ということです。つまり何でもかんでも、貸金業を規制すればいいというわけではないんですね。一部で破産者が出たり、借入超過で苦しむ人がいる…というのは確かです。しかし、そのような人は「利用者のごく一部」というのも確かです。
- そのごく一部の人のために、
- クレジットカードやキャッシングを全体的に締め付けて、
- 経済の流れを悪くすることがいいことかどうか…
ということも、考えないといけないのです。なので、同じ「リボ払いでの返済」にしても、
- クレカのキャッシング枠だけ規制されて、
- クレカのショッピング枠は規制されない
というのは、別におかしなことではないんですね。一定の道理があるのです。(繰り返しますが、多くの消費者が買い物できなくなると、あなたの会社も売上が下がって、あなたのお給料も減る…ということなのです)
クレジットカード会社ではリボ払いが歓迎される
リボ払い手数料はカード会社の大きな収益源!だから魅力的なリボ払い専用カードが増えている
すでにクレジットカードを使っている方はよくご存知でしょうが、クレジットカード会社は、利用者が「リボ払いで払う」ことを歓迎しています。理由はもちろん「リボ払いの高額な手数料で、会社が多くの利益を得られる」からです。
- 一括払い…手数料がかからない(利益が基本的にない)
- 分割払い…手数料がかかるかどうかは、半々
- リボ払い…ほぼ100%手数料がかかる
ということで、リボ払いはクレジット会社にとって、貴重な収入源なのです。なので、できるだけ多くの利用者に、リボ払いで支払いをしてほしい…と思っているわけですね。
そのため、リボ払いだけしか返済方法が無いリボ払い専用カードで、ポイントが3倍になったり、年会費無料だったり、海外旅行保険が付いているような魅力的なリボ払い専用カードが増えているんです。
それもこれもすべてリボ払いで買ってもらった方がカード会社にお得だからです。
クレジットカード会社がユーザーをリボ払いに誘導する方法
で、具体的にどのようにリボ払いに誘導しているのかというと、下のようなやり方です。
- リボ払い専用のカードだけ「年会費なし」にする
- リボ払い専用でのショッピングには、ポイント・マイルを多めにつける
- 一括払いなどの返済方法から、リボ払いへの変更ができるようにする
- 加盟店のセールなどで買い物することで「リボ払い専用カードへの切り替えに同意した」とする(もちろん、そのことはしっかり書かれている)
…というような方法です。他にもマイナーな方法がいろいろありますが、よく見られるスタイルとしては、上のようなものになります。
特に「あとからリボ」などは、翌月、ちょうどお金が無くて、返済に困っている人には信用を傷つけなくてすむありがたいサービスとも言えます。
リボ払いは毎月の負担は減るので魅力的!ただデメリットもあって当然
こうしたやり方を見て「クレジットカード会社は汚い」と思う人がいたら、それは間違いです。というのは、
- 魅力的なサービス(ポイントなど)を用意されたからと言って、
- それを使うか使わないかは、利用者の選択である
- クレジット会社は「より魅力的」な選択肢を用意したにすぎない
- 選んだのは、消費者である(事実、選ばない人もいる)
ということです。ちなみに、私はお金がなかった頃は、リボ払いは非常にありがたいシステムでした。今はありがたいことに、お仕事でお世話になっている方々のおかげで金銭的に余裕があるので、支払方法も残高も、一切気にしていないくらいです(適当にやっています)。
昔の私にとっては、リボ払いは「なければ生きていけない」システムでしたから、これはこれで多くの人を救っていると思います(私はクレジットカードで食べ物を買って、食いつないでいましたが、今もそういうフリーターの方などは、たくさんいるでしょう)。
リボ払いが悪いなら、スターバックスすら悪い?
クレジットカードや消費者金融など、貸金業だけやたら目の敵にされるので、一言言わせていただくと、
- 「魅力的な選択肢」だけど「人生や健康に悪い」
- というものを用意するのがいけない、というなら、
- 「フラペチーノ」を提供するスターバックスも、
- 「立派に人の健康を害している」のだから、良くない
と言えます。スターバックスを出したのは、私自身、毎月3万円以上使っていて、スターバックスがカフェ企業の中で一番いいと思っているからです。
それでも、フラペチーノのようなドリンクは、間違いなく体に悪いと思います。
- 砂糖自体が、健康にメリットがない
- しかも、冷たいドリンクも、体に良くない
ということです。両方「げ、いつも飲んでる」と思う方も多いでしょうが、別に私はそれを否定したいわけではありません。
リボ払いにも社会人=20歳以上の成人=大人として賢く付き合うべき
こういうのを「悪い悪い」と言い出すと、人間社会のありとあらゆるものを否定しないといけなくなるのです。たとえば「冷たくて甘い飲み物」が本当にダメなら、毎日5本もチェリーコークを飲み続けた、ウォーレン・バフェットは何なのかということなんですね。
確かに「彼の食生活は褒められたものではない」と、多くの投資の専門家やファンが語っていますが、それでも彼は、
- 60年、世界の投資のトップとして活躍し、
- 今なお健康を維持している
…わけです。そこら辺の「健康マニア」の方々(私もですが)より、よほど「健康的な」人生を送っている…と見ることもできます。
これは別に「健康マニアはダメ」というわけではなく、要は「あまりごちゃごちゃ考えなくていい」ということです。
- 借金は、確かに良くない
- リボ払いも、良くない
- しかし、お金持ちの多くは借金を人並み以上にしてきた
- また、お金持ちになれず、借金苦で死んだだけの人でも、
- 石川啄木などの、破天荒で面白い人物が、多くいた
- そう考えると、借金だって「善でも悪でもない」
…ということなのです。だから、パウロが言った「常に喜んでいなさい」とか、バカボンのパパの「これでいいのだ」という言葉は、けだし名言なんですね。最終的には「これでいいのだ」と言って「喜ぶ」方がいいのです。
(ウォーレン・バフェットが、あんなに不健康な食生活でもずっと健康でいられたのは、投資でも食事でもいつも「喜んで」いたからでしょう)
*余談ですが「フラペチーノ」は『依存症ビジネス』という世界的なベストセラーで、
- iPhone
- フェイスブック
- アルコール
- オンラインポルノ
などと並んで「中毒商品」として名指しされています。「リボ払いによってダメになった人がいるから、リボ払いはよくない」というなら、フラペチーノやこれらの商品・サービスも「すべてダメ」ということなのです。
(ポルノはダメだろ、と女性は言うかも知れませんが…)
クレジットカードのリボ払いで「借金地獄」に陥るワケ
リボ払いは毎月の支払額は少ないが期間が長くトータルの支払額が巨大になる返済方法
リボ払いと分割払いの違いは、序盤でも軽く触れました。あらためて「簡結に」書くと、
- 分割払い…払う回数が、決まっている
- リボ払い…払う回数が、決まっていない
というのが違い。分割払いの方は最初の約束(計画)通りに、淡々と毎月3分の1ずつ払う…というやり方ですね(3回払いの場合)。
一方、リボ払いは、
- 毎月「1万円」だけ払う
- その中から「利息」を引く(たとえば4000円)
- 残りのお金で「元本」を減らす(この場合、6000円減る)
ということです。この「1万円」という金額は例ですが、要は「こうして決めた金額を、毎月払い続ける」ということです。「借入残高がどれだけあろうと、こうやってゆっくり返済する」ということですね。
リボ払いは「いつの分の代金を払っているのか、わからなく」なる
これはリボ払いのデメリットですが、「いつ買い物した分を払っているのか、わからなくなる」という欠点があります。分割払いの場合、
- 4月に「ギタ―」を買い、
- 「6回払い」と決めたら、
- それから「10月まで」、毎月必ず、
- 「4月に買ったギター」の支払いをする
- だから「あ、これは4月のギターの分だ」とわかる
…ということです。そして、こういう買い物が複数重なって、月々の支払いが苦しくなると「4月にあんなに買い物しなければ…」と、痛烈に反省できるのです。
(虫歯もそうですが、痛みを感じるというのは、実は良いことなのです。痛みは「危険信号」ですから)
しかし、リボ払いだと上とまったく同じ買い物をしても、
- 5月「お、今月も1万円払えばいいのか」
- 6月「今月も1万円か」
- 7月「今月も1万円だな」
- 8月「あれ…、もう買い物できなくなってる…。いつ何を買ったんだ?」
…となるわけです。月々の支払い金額が少ないので気づきにくいですが、実は借入残高が巨額に膨れ上がっているということが、しばしばあるんですね。(私も数え切れないほど、この経験をしてきましたが…)
なので、分割払いとリボ払いの違いとして、
- 分割払い…「いつの買い物」の支払いかわかる
- リボ払い…「いつの買い物」かわからない
という点がありますが、これがそのまま「リボ払いのデメリット・短所」になると考えてください。
リボ払いはバカがするもの、ではなくて、便利だなとうかつに踏み込んでしまうと馬鹿を見る罠なんだ、ということなんです。
リボ地獄から抜け出す方法は借金の総額を把握して返済計画を立てること
このように「リボ払いは借金の感覚を失わせるのが問題である」ということがわかると、ゴールが見えにくい「返済地獄」「借金地獄」の実態が、わかりやすくなります。
クレジットカードのリボ払いで買った代金の総額を明らかにし、借金を意識できるように切り替えると、この馬鹿げた地獄から抜け出すことができるようになるでしょう。
(もやもやした「精神的な何か」だと思っていると、努力のしようがないですからね)
リボ払いから分割払い、一括払いに少しずつシフトしましょう
…と、脳科学的な話が多めになりましたが、「リボ払いでなく、一括払いのような、厳し目の道を選択する」という時は、こういう視点も参考にしていただけたらと思います。
(そういう「選択をする」という時点で、その人は大脳新皮質を使ったわけですから、その時点で「300mジョギングした」というような、ちょっとした効果が出ているはずなのです。スポーツで例えるなら)
クレジットカードの「リボ払い」まとめ
クレジットカードのリボ払いは甘い罠!リボ払い専用カードは賢く利用しよう
以上、クレジットカードのリボ払いとは何かを、解説してきました。最後にポイントをまとめると、
- 「毎月、一定の金額だけを支払う」返済方法
- 一括払い・分割払いよりも月々の返済の負担が小さくなるので、
- お金がない時でも、高額のショッピングができるのがメリット
- リボ払い専用カードの特典もポイントサービスもメリット
- 反面「実力以上の借金を抱えてしまう」リスクもある
- また、「借金をしている感覚が薄れる」のもデメリット
ということです。基本的にはリボ払いは手数料・利息で一番損する払い方なので、お金がない時だけ使うようにしましょう。もしくは、リボ払い専用カードを賢く利用するかです。
リボ地獄に落ちているかも? と思ったら、まずはカード代金の総額を把握してみましょう。ある程度余裕ができたら、徐々に分割払い、一括払いを中心にシフトしていくことをおすすめします。
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