FXのスワップポイントは外貨預金の金利と同じ?どっちの方が得する?

FXスワップ金利は外貨預金よりも手数料が安い!日本より金利の高い外貨を購入し「FXスワップ金利」を狙おう!FX取引は為替差益も狙いやすく、外貨預金より節税のメリットも高い。外貨両替する場合もFX取引の方が手数料も安く断然お得!
この記事の目次
日本の政策金利は0.1%(2018年1月)と、ほぼ0%で推移しています。しかし海外の場合はアメリカでも1.5%、カナダやオーストラリアは1.25%~1.5%と高く、トルコにいたっては8%を超えるなど、日本より「金利の高い国」は多数存在しています。(各国金利は2018年1月時点の情報です)
本記事ではFXのスワップポイントと、外貨預金をした場合「どちらがよりお得なのか」検証したいと思います。
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日本の金利よりも外貨は金利が高い!
政策金利とは、国が銀行に融資を行う際の「金利」のことです。冒頭でも説明しましたが、2018年1月時点で日本の政策金利は、わずか「0.1%」しか付いてません。
しかし、海外には「1%を超える」高い政策金利を設ける国が存在します。ここで「日本よりも政策金利が高い国」を表にまとめてみました。
【表1】日本よりも政策金利が高い国(一例)
国名 | 通貨名 | 政策金利 |
---|---|---|
米国 | 米ドル(USD) | 1.50% |
イギリス | ポンド(GBP) | 0.50% |
ノルウェー | ノルウェークローネ(NOK) | 0.50% |
カナダ | カナダドル(CAD) | 1.25% |
オーストラリア | 豪ドル(AUD) | 1.50% |
ニュージーランド | NZドル(NZD) | 1.75% |
香港 | 香港ドル(HKD) | 1.75% |
中国 | 人民元(CNY) | 4.35% |
南アメリカ | 南アフリカランド(ZAR) | 6.75% |
メキシコ | メキシコペソ(MXN) | 7.25% |
トルコ | トルコリラ(TRY) | 8.00% |
※2018年1月の政策金利をもとに作成
イギリス、ノルウェーを除く各国が1%を超える高い政策金利を打ち出しています。お隣の中国でも4%超え、親日国で知られるトルコは6%を超えるなど驚異的な数字です。
次に日本と同じ、もしくは日本よりも政策金利が低い国をまとめてみました。
【表2】日本と同じ、または日本よりも政策金利が低い国(一例)
国名 | 通貨名 | 政策金利 |
---|---|---|
欧州 | ユーロ(EUR) | 0.00% |
デンマーク | デンマーククローネ(DKK) | 0.00% |
スイス | ポンド(GBP) | -1.25% |
スウェーデン | スウェーデンクローナ(SEK) | -0.50% |
※2018年1月の政策金利をもとに作成
恐ろしいことに、スイス、スウェーデンは「マイナス金利」にあるので、預金をしても資産をふやすことはできない状況です。
金利で差益を出したいのなら「金利が高い国」の通貨を買おう!
このように主要国の中でも、日本より政策金利が高い国は数多く存在し、政策金利に比例して、各国の「外貨預金金利は高くなる」傾向があります。
反対にスイス、スウェーデンのように「マイナス金利」を実施している国は、外貨預金の金利もマイナスにあるので(金利差益で)利益を出すのは、難しくなります。
二通貨の金利差で、利益を出す仕組み
前項(表1)でも取り上げた通り、南アフリカランドの金利は6.75%でした。日本の金利が0.1%なので、二国間の金利差は「年5.75%」となります。金利の差がここまで大きければ、一年間で受け取れる金利も相当大きくなりますね…!
このように「金利の高い外貨で預金」を行えば、国内では比較にならないほど高い利息が付きます。また日本円を売って、金利の高い国の外貨を購入すれば「為替差益」も得ることができます。
銀行の外貨預金金利とFXのスワップポイントを比較
政策金利と銀行では、設定される金利(=数値)が異なります。例えば、国内のあるネット銀行では、外貨預金の金利を以下のように設定しています。
【表3】国内ネット銀行「外貨預金の金利」一例
国名 | 預け入れ金利(1年) |
---|---|
米ドル(アメリカ) | 0.06% |
ユーロ | 0.01% |
豪ドル | 1.50% |
英ポンド | 0.10% |
NZドル | 2.00% |
人民元 | 1.00% |
南ア・ランド | 5.15% |
※2018年2月の政策金利をもとに作成
このように政策金利に比べると、外貨預金の金利はより抑えられた数字となっています。次に国内A社(=FX業者)のスワップポイントを通貨別にみてみましょう。
【表4】国内FX業者(A社)のスワップポイント(一例)
国名 | スワップの年利換算 |
---|---|
米ドル(アメリカ) | 1.35% |
ユーロ | -0.33% |
豪ドル | 2.01% |
英ポンド | 0.37% |
NZドル | 1.53% |
人民元 | 1.06% |
南ア・ランド | 4.82% |
※2018年2月時点
次に、外貨預金の金利(年利)と、FX業者Aのスワップポイント(年利)を比較してみましょう(※通常スワップポイントは、買スワップ/売スワップで表記されますが、本記事では外貨預金と比較しやすいよう「年利」に換算して表記しています)。
表の左側が外貨預金の金利、右側はFXスワップポイント(年換算)を示しています。
【表5】外貨預金とFXスワップポイント金利の比較
国名 | 預け入れ金利(1年) | FX・スワップの年利換算 |
---|---|---|
米ドル(アメリカ) | 0.06% | 1.35% |
ユーロ | 0.01% | -0.33% |
豪ドル | 1.50% | 2.01% |
英ポンド | 0.10% | 0.37% |
NZドル | 2.00% | 1.53% |
人民元 | 1.00% | 1.06% |
南ア・ランド | 5.15% | 4.82% |
※2018年2月時点
※ 表中「金利がより高い」ものは赤色で示しています。
ここで、忘れてはならないのが「売買手数料」の問題です。外貨預金の場合は、売買手数料が掛かってきます。
しかし、FX業者の場合は、ほぼすべてが「売買取引手数料」を無料としているので手数料に大きな差が生じます(⇒FXの方が手数料が掛からない)。もちろん、FX取引には「スプレッド手数料」が掛かりますが、外貨手数料よりも遙かに低い手数料なので安心です。
一例として、豪ドルを外貨で預金する場合と、FX取引で購入した場合のスプレッド手数料(平均値)を比較してみましょう。
外貨預金とFX手数料(スプレッド)平均値の比較
区分 | 1通貨あたりに掛かる手数料 |
---|---|
外貨預金 | 片道1円 |
FX取引 | 片道1ドル(スプレッド) |
このように、1通貨あたりの手数料は、FXの方が断然安いです。なお、FXの「スプレッド」の仕組みについては、以下の記事にて詳しく解説しています。
チェックポイント
スワップポイントは、業者によって異なる!
スワップポイントの数値は、各FX業者によって異なります。このためスワップポイントの高い業者で取引をすれば、より高いスワップポイントが手に入ります。このため、FXをする場合は、業者選びを慎重に行いましょう。
外貨両替もFXの方が断然安い!

海外に渡航する際「銀行や金券ショップよりも、FXで外貨両替した方がトク!」なのをご存じでしょうか?
例えば、銀行で10万円を両替したとしましょう。大手銀行の場合、1ドルあたり「約3円」の手数料が掛かります。10万円になると「3,000円」の手数料を支払う計算ですね。
金券ショップの場合は、銀行よりもやや安い手数料(1ドルあたり2円~2.5円)で両替をしています。この場合も10万円で「約2,000円」の手数料が掛かります。
しかしFXの場合は、出金手数料無料、両替に掛かる手数料は1ドル0.1円~0.2円と手数料が安く、仮に10万円分ドルに両替したとしても「約100円~200円」しか手数料が掛かりません。
外貨両替を希望する場合は対応しているFX業者を探そう
ただし、全てのFX業者が、外貨両替に対応している訳ではありません。FXを利用される方の中で「外貨両替」を希望される方は、サービスに対応したFX業者を選択してください。以下の記事では、外貨両替ができるFX業者を比較形式で紹介しています。
参考記事:FXを使ってお得に外貨両替が出来るFX業者を徹底比較
外貨預金のメリット・デメリット
外貨預金のメリットは、日本よりも金利の高い外貨で預金できる点にあります。また外貨預入時より「払い戻しレート」が円安になれば、為替差益が受け取れるというメリットもあります。
一方、外貨預金は売買手数料が(FXスプレッド手数料に比べて)高く設定されています。また銀行が破綻した場合、日本円の預金には最高1,000万円までの保証が受けられるのに対し、外貨には預金保証はありません。
最悪の場合、1円も戻らないケースもあるので外貨預金を扱う際には、十分注意しましょう。
チェックポイント
FXもリスクを知った上で、取引をはじめよう
リスクがあるのは、外貨預金に限りません。FXでも証拠金以上に大きな損失を出す可能性があります。外貨預金・FXともに「失うリスク」を学び、自己責任の上、トレードを行ってください。
FX「スワップポイント」のメリット・デメリット

FX「スワップポイント」のメリットは、スプレッドの手数料が安く、誰でも気軽に外貨取引ができる点にあります。また、為替金利については「外貨預金」と同じく、日本円で預金をするよりも「良い金利」が付きます。
そしてFX取引で最も大きいのは、為替が「円高・円安」のどちらに向いていても、利益が狙える点にあります。
外貨預金はスタートに際し「買うこと」しかできませんが、FXの場合は「売り/買い」どちらからでも始められるので、利益獲得の機会は(外貨預金よりも)グッと大きくなります。
一方、FX取引のデメリットは、レバレッジを利かせた場合に「損失のリスク」がより大きくなることです。少ない資金でトレードできるのはFXの醍醐味ではありますが、無理にレバレッジを上げすぎると大きな損失を抱えてしまうので注意しましょう。
外貨預金は税金で損をする、FX取引の方が断然オトク!

外貨預金で利息を受け取る場合、あらかじめ利子に掛かる税金分を差し引き、取引口座(=銀行)に入金が行われます。
この仕組みは「確定申告の必要が無い」という点で便利なのですが、為替差損でマイナスが出た時には厄介な仕組みです。なぜなら、損益が出ているにも関わらず、「支払う必要が無い税金」を強制的に納めていることになるからです…。
これに対し、FXの場合は為替差益、スワップポイントで得た利益(または利息など)を計算し「年20万円以上の所得」があれば、その分にだけ税が課せられるので安心です。
これなら外貨預金よりも「無駄なく、正しい形」で納税できるので損をする心配もありません。節税という観点でも、FXの方が「お得度が高い」ことが分かりますね!
まとめ|金利で比較すると、FXの方が有利!
最後に、FXのスワップポイントと外貨預金の金利についてまとめておきます。
FXのスワップポイントと外貨預金の金利まとめ
- 日本よりも政策金利の高い国がたくさんある
- 金利が高い国の通貨を買えば、為替差益が狙える
- 外貨両替も、FXのほうがオトクだった!
- 外貨預金よりも、FX取引の方が手数料が遙かに安い
- FX取引は「無駄な税金」を納めずに済むので安心!
このように、FXは為替差益だけでなく、外貨手数料や両替も安く、無駄な税金を納めずに済むなど、お得なメリットがたくさんあります。
外貨預金よりも「お得なポイント」が沢山あるので、ぜひ資産運用・資金運用を検討中の方も、参考にしてみてください。
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