初心者がFXを始めるには幾ら位の資金を用意すればいいですか?

FXのトレードに必要な資金は、トレード手法だけでなく為替レートや取引の通貨量、レバレッジの倍率、スプレッド、手数料によって異なる。最小1,000円以下でも取引できるが、安定したトレードを望む場合は3〜4万円以上あれば良い。FX取引の資金は、利用するFX業者も含め「総合的に判断」し準備をする必要がある。
この記事の目次
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FXのトレード「資金」はトレード手法で変わる
FXで準備すべき資金は、取引のスタイル(=トレードの手法)によって変わってきます。ここでは、取引のスタイルに応じて『必要な金額』をまとめてみました(※ 運用スタイルの名称は筆者が考えたものであり、FXで使われる「専門用語」ではありません)。
取引のスタイルで異なる「FXで必要な資金」
- ミニマム型: 1,000円~4,000円程度「最小の資金」で運用できる
- 安心型: 3万円~4万円程度、ある程度コツコツ運用したい方に
- シッカリ投資型: 10万円以上、一定の証拠金維持率を保って運用したい方に
- ガッツリ運用型: 100万円以上、ある程度FX取引で経験を積んだ方に
1~4のタイプと、それぞれの特徴について、順に見ていきましょう。
1.ミニマム型
ミニマム型は、最小の資金で投資を行うスタイルを指します。レバレッジを最大の25倍に設定し、取引が100~1,000単位でもOKな業者を利用すれば、最小1,000円以下の資金でもトレードが行えます。
なお、FX業者・証券会社を選択する際には、取引手数料や口座維持手数料が無料な業者(または証券会社)を利用しましょう。
2.安心型
1のミニマム型は、レバレッジを最大値(25倍)に設定していましたが、レバレッジを抑えて(=倍率25倍以下)取引を行った場合には「3万円~4万円」程度の資金が必要です。
FXは「レバレッジを高くしたい」という方も多いのですが、FX初心者の方は(できる限り)レバレッジを低くして「堅実なトレード」を心掛けてください。FXのリスクは、レバレッジによってコントロールできます。
3.シッカリ投資型
FXでロスカット(強制決済)が行われると、自動的に損失を抱えることとなります。ロスカットが行われないようにするには、証拠金維持率を高めにキープすることです。
証拠金維持率に余裕があれば、追証になる危険性や、強制決済が実行されることもありません。常に「安定したトレード」を希望される方は、10万円以上の資金を準備してから、FXトレードを始めてください。
4.ガッツリ運用型
4のガッツリ運用型では「100万円以上」の潤沢な資金を用意し、ガッツリ「資産運用したい」型のトレード法です。(ガッツリ運用型であれば)証拠金維持率にもゆとりがあるので、3のシッカリ投資型よりもリスクが少なく、安定したトレードが望めます。
もちろん、1~4のトレードは「準備できる資金」によって変わってきます。資金が少ない投資家の方は、1か2の取引が中心となるでしょう。もちろん、手持ちの資金が少ない方でも「少額トレード」でコツコツと利益を狙い、お金が貯まった時点で3のシッカリ投資型や、4のガッツリ運用型へシフトすることができます。
FX初心者の方は1~2の方法で、少しずつFXトレードに慣れるようにしましょう。そしてある程度、トレードの仕方や利益の狙い方が分かってきたら、3~4の手法へ移行してみてください。
FXの取引単位と必要な資金

(前項でも少し説明をしましたが)FXは「取引単位」によって、必要な資金が変動します。例えば「1ドル100円」の時にドルを1通貨買うのなら100円だけで済みます。
しかし1,000通貨取引をするのなら、100,000円の日本円が必要になり(※ スプレッドは除く)10,000通貨取引をする場合には、1,000,000円もの日本円が必要になります。
各FX業者・証券会社によって「最小取引単位」が異なっており、多くの場合「10,000通貨以上」で取引するよう求められます。もちろん、レバレッジを掛ければ【100円 × 10,000通貨 = 1,000,000円】の計算式は以下のように変化します。
チェックポイント
取引単位と「FXで必要な費用」
100円 × 10,000通貨 ÷ レバレッジの倍数 = 必要な費用
これなら、レバレッジが一倍の時よりも準備する資金は少なく済みます。ただし…ここで出た費用だけで無く、スプレッド(FXの実質的手数料)や証拠金維持率によって、実際に「必要な資金」は変わってきます。
また、取引単位が少ない業者や、各業者毎の「取引証拠金」の割合については、以下の記事にて詳しく解説しています。
FXはレバレッジの倍率で必要な金額が変わる
本記事の冒頭でも説明しましたが、レバレッジが大きくなれば、取引に必要な金額は少なくなります。
その一方、金融庁は2018年(平成30年)にレバレッジを「最大10倍」にまで引き下げる予定で法整備を進めています。鋭い方なら既にお気づきかもしれませんが「レバレッジの最大値」が変わってしまうと、私たちが必要とする資金も大きく変わって行きます。
先程の例を使ってどのくらい「資金が変わるのか」計算してみましょう。例えば、1ドル100円の時に、10,000通貨、レバレッジ25倍で取引をしたとします。
レバレッジ25倍のときに「FXで必要な費用」
100円 × 1,000通貨 ÷ 25倍(レバレッジ) = 4,000円(必要な費用)
ここで「レバレッジの最大値」が10倍へ引き下げられると、計算式は以下のように変わります。
レバレッジ10倍のときに「FXで必要な費用」
100円 × 1,000通貨 ÷ 10倍(レバレッジ) = 10,000円(必要な費用)
いかがでしょうか?
レバレッジが引き下げられると、用意すべき費用は大きくなっていますね。
また、ここで計算した費用だけで無く、別途「スプレッド」も必要になります。また、最小取引単位数が「10,000単位」のFX業者や証券会社を選択した場合、必要な資金はそれぞれ「10倍多く」必要になります。
FXで必要な資金は、為替レート/通貨量/レバレッジの倍率/スプレッドで計算しよう
ここまで説明した通り「FXで必要な資金」は通貨量だけでなく、為替レート/通貨量/レバレッジの倍率/スプレッドを使って、計算する必要があります。
また、ほとんどの業者は、取引手数料や口座維持手数料を「無料」としていますが、一部業者では手数料(例:口座維持手数料など)が掛かるので注意しましょう。
このほか、一部証券会社が提供する、コンサルティングやコンシェルジュサービスなどの対面取引を希望する場合は、別途手数料が必要になります。FXで必要な資金は、各業者(契約条件が)一律では無いので気をつけてください。
FXはデモトレードより、少額トレードがオススメ!

FXは資金が掛かるので「まずは、デモトレードで取引しよう」と考える方は多いです。しかし…デモトレードと実際に取引では、勝てる確率は変わってきます(⇒結論を言うと、デモトレードは操作のチュートリアルが学べるだけ)。
不思議なことに、人は(デモトレードのような)お金が関わらない取引にて本領が発揮できません。デモトレードでは「精神的負担」が少ないため、リラックスした状態でトレードが行えるものの「勝ちに対する」意識が薄れるのでしょうか。本番のようなトレードができない(=リアルな勝ち方ができない)ケースが大半を占めます。
しかし、実際のトレードでは(金銭的プレッシャーもあり)より集中してトレードができるのか、デモトレードには無いリアルな取引が行われています。もちろんFX初心者の方が、大きな資金を投じたり、高いレバレッジを掛けるのは危険です。このため「適正なレバレッジ」を設定し、精神的負担も少ない少額トレードで取引を行うのが最も賢い方法です。
みなさんも、まずは4,000円~10,000円以下の少額トレードから始めてみましょう。また、複数のFX口座を開設しておけば、一社がメンテナンス実施中でも取引ができる上、預け入れ金の「リスク分散」もできるので安心です。
なお、FX口座を開設する際には、一社だけでなく、二社~三社と複数の口座を開設しておきましょう。
まとめ|FXで必要な資金は総合的に判断する必要有り
最後に「FXで必要な資金はいくらなのか?」本記事の内容をまとめておきます。
FXで必要な軍資金はいくら? |
---|
☑ Fxで必要な資金は、トレードの手法によって変わる |
☑ 最小単位であれば、1,000円以下でもFX取引ができる |
☑ 安定した投資を望む場合は、3~4万円の資金があればOK! |
☑ FXの必要資金は、レバレッジの倍率でも大きく変わる |
☑ FXで必要な資金は、為替レートや通貨量でもその都度変わる |
☑ FXで必要な資金は、為替レート/通貨量/レバレッジの倍率/スプレッドを総合的に判断・計算した上で準備が必要 |
☑ FXの少額トレードは、FX初心者にもオススメできる |
このように、FXで必要な資金は「投資の手法」だけで変わるのでは無く、現在の為替レート、取引する通貨単位、レバレッジの倍率によって変わってきます。
また、取引をするFX業者の手数料やスプレッドによっても、必要な資金は異なります。みなさんも「FX資金を準備」する際の、参考としてください。
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