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複数のFX業者で口座を開設しておくことのメリット・デメリット

FXを始めたい 2023/6/8 2514view
複数のFX業者で口座を開設しておくことのメリット・デメリット

FX取引を始めるにあたって、どのFX業者で口座を開設するかは重要な選択です。しかし、一つのFX業者に限定せず、複数のFX業者で口座を開設しておくこともリスク分散の方法の一つです。複数のFX業者で口座を開設することには、メリットとデメリットがあります。

本記事では、FX口座を複数開設すべき理由、複数のFX業者で口座を開設するメリットとデメリットなどについて詳しく解説します。

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FX口座を複数開設すべき理由は2つ

FX口座を複数開設すべき理由は大きく分けて2つあります。

  1. 運用資金の安定を図るために口座を分けるべき
  2. 短期運用と長期運用で口座を分けた方が安心

2つの理由について、順番に確認していきましょう。

運用資金の安定を図るために、口座を分けるべき

FXでは、口座をいくつかに分けた方がリスクの分散できます。例えば一カ所に資産を集中した場合、大量発注によるサーバーダウンや取引ができないなどのトラブルに巻き込まれた場合、資産を失うことになります。

しかし、口座を分散させておけばどうでしょうか?

どこかの口座で取引が止まっても、別のFX口座で取引が継続できるので安心です。FXに限らず優れた投資家は、口座や資産を分散させて常にリスクが軽減できるよう対策を取っているのです。

短期運用と長期運用で口座を分けた方が安心

FXの取引には、スキャルピング(超短期売買)やデイトレード(短期売買のトレードスタイル)やスイングトレード(中長期売買)など、さまざまな運用方法があります。

こうした短期運用と長期運用では、運用状況を分かりやすくするために口座を分散した方が便利です。

例えば、A社ではスキャルピングを行い、B社ではデイトレード、C社ではスイングトレード…と分けることで、各社ごとのサービスメリットを最大限に活かせるからです。

FX口座を複数開設しておき、手法によってFX業者を使い分けるようにしましょう。

FX口座を複数開設する6つのメリット

FX口座を複数開設することで、主に以下のようなメリットが得られます。

  • トラブル発生時のリスクを分散できる
  • 様々な取引機会が増える
  • 取引ツールやシステムトレードを利用できる
  • 取引スタイルの使い分けができる
  • 各FX会社より多くの情報を得られる
  • キャッシュバックやキャンペーンを受け取れる

トラブル発生時のリスクを分散できる

FX会社の取引システムには、時々トラブルが発生することがあります。サーバーがダウンしたり、注文が通らなかったりすると、損失を拡大する可能性があります。

リスクを避けるためにも複数のFX会社に口座を持っておけば、いざというときに別の口座で擬似的に両建てを行うなど、臨機応変に対応できるようになります。

様々な取引機会が増える

FX口座を複数開設すると、それぞれの口座で提供される通貨ペアなどが異なるため、取引機会が増えます。例えば、ある口座では取引できない通貨ペアや時間帯が、別の口座では取引できる場合があります。また、ある口座では成行注文しかできない場合でも、別の口座では時間指定の注文などができる場合があります。

上記の例として、外為どっとコムでは時間指定の注文なども可能となっており、仲値取引などで利用している方も多数います。

取引ツールやシステムトレードを利用できる

FX口座を複数開設すると、それぞれの口座で提供されている取引ツールやシステムトレード(自動売買による取引)などを利用できます。

例えば、ある口座では無料のレート通知やチャート分析ツール、ストラテジーによるシステムトレード(自動売買)などが提供されている場合があります。また、ある口座では初回入金ボーナスやキャッシュバックなどのキャンペーンが実施されている場合があります。

取引スタイルの使い分けができる

FX口座は、取り扱う通貨ペアやスプレッド、スワップポイントなどが異なります。そのため、短期取引用と長期取引用に分けたり、スキャルピングに適した口座とデイトレードに適した口座を使い分けたりすることで、効率的かつリスク分散にトレードできます。

各FX会社より多くの情報を得られる

FX会社は、マーケット情報や独自のアナリストレポートなどを開示しています。複数のFX会社に口座を持っておけば、それらの情報を比較したり、自分の判断材料にしたりすることができます。

キャッシュバックやキャンペーンを受け取れる

FX会社は、新規口座開設や取引条件達成などに対して、キャッシュバックやボーナスなどの特典を提供しています。複数のFX会社に口座を開設すれば、それらの特典を受け取ることができます。

以上のように、FX口座を複数開設することには多くのメリットがありますが、わずかながらデメリットもあります。

FX口座を複数開設する2つのデメリット

FX口座を複数開設することで多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。以下では、FX口座を複数開設する2つのデメリットについて説明します。

  • 口座管理の手間が増えて煩雑になる
  • 確定申告の際に損益確認の手間が増える

口座管理の手間が増えて煩雑になる

FX口座を複数開設すると、それぞれの口座の残高やポジション、注文状況などを管理する必要があります。また、各口座の取引ルールや手数料、スプレッドなども異なる場合があるため、それらを把握するのも大変です。さらに、複数の口座で同じ通貨ペアを取引すると、相互に影響しあう可能性もあります。

例えば、ある口座で特定通貨の買いポジションを持っている場合、別の口座で同一通貨の売りポジションを持つと、相殺されてしまうことがあります。このように、FX口座を複数開設すると、口座を管理する手間が増えるデメリットがあります。

確定申告で損益確認の手間が増える

FX口座を複数開設すると、確定申告の際に損益確認の手間も増えます。FX取引では、年間の総収入から総支出を差し引いた金額が課税対象となりますが、その計算には各口座の損益明細が必要です。しかし、各口座の損益明細は異なる形式や期間で提供される場合が多く、それらを統合して確定申告用の書類にまとめるのは煩雑です。

また、国内業者と海外業者を利用している場合は、同じ雑所得でも申告分離課税と総合課税(各年の所得金額に応じて税率が変わる超過累進課税制度)で税率が異なってくるため、その分だけ計算や書類の用意などが面倒になります。

以上からわかるように、FX口座を複数開設することは一長一短です。自分のトレードスタイルや目的に合わせて、最適な組み合わせや選び方を考えましょう。

FX業者・証券会社で素早く複数の口座を作るコツ

どのFX業者、証券会社も提出するものはほぼ同じです。以下に、口座開設に必要なものをまとめてみました。

FXの口座開設に必要なものや書類を事前に用意する

  • 本人確認書類(運転免許証/パスポート/マイナンバーカードなど)
  • 銀行口座(ネットバンクがあれば便利)
  • 預け入れ金

上記のものや書類を準備しておけば、いつでも複数の口座が短時間で開設できます。ただし、各種証明書は有効期限内のものを準備してください。

これからFXの口座開設を行う方は一社だけでなく、二社、三社とまとめて口座開設の申し込みをしておくと便利です。

そして、最も重要なのは預入金です。どんなにFXの取引口座を分散させても、口座資金が少なくては証拠金維持率が低いままなので不安です。トレード途中でロスカットレベルに達しないよう、余剰資金は多めに準備しておきましょう。

FX口座の開設に必要なものや書類などについては、以下の記事でも詳しく取り上げています。

複数のFX口座を管理する際の注意点

複数のFX口座を管理する際には、以下の点に注意してください。

  1. PWやIDを混同しない、同一パスワードを使い回さない
  2. PCやスマホの動作が重くならないように注意!
  3. 口座が多くなりすぎて資金が枯渇しないよう気をつける

1~3の内容について、以下で順番に確認していきましょう。

PWやIDを混同しない、同一パスワードを使い回さない

FX口座の数が多くなればなるほど、どの口座にどのIDやPWを割り当てたかが分かりにくくなります。また、PWを設定するのが面倒になり、ついつい同一パスワードを使い回す方も多いです。

パスワードの使い回し、ログイン情報の管理不足はセキュリティ上の重大なリスクを招きます。第三者から大切な資産を守るためにも、ログイン情報は厳重に管理してください。

PCやスマホの動作が重くならないように注意!

沢山のツールやスマホアプリを起動させると、PCやスマートフォンの動作が重くなってしまいます。こうした状況に陥ると、トレード途中で画面がフリーズしたり、スマホが固まってしまう恐れがあるので注意をしてください。

動作が重くなり過ぎないためには、ツールやアプリを使ったら閉じるか、管理するツールまたはアプリを少なくしておくことです。

口座が多くなりすぎて資金が枯渇しないよう気をつける

預け入れの資金は少しずつでも、口座の数に比例して投資の資金は大きくなります。FXはレバレッジが掛けられるので、最小の資金でも大きな資金が動かせます。

しかし、レバレッジ倍率が大きすぎると、為替の急な変動やファンダメンタルズによって価格が急変した時にスピーディーな対応ができなくなります。そのため、口座を複数開設するときには、無理のない範囲でバランス良く資産を分散させましょう。

上記の3点に注意すれば、複数の口座を開設しても上手にリスクを分散させてトレードが行えます。FX取引に慣れてきた方は、ぜひ目的に合わせて複数の口座を使い分けてみてください。

まとめ

FX取引を安定させるため複数の口座を持つのが賢い方法

今回は、FX取引で口座を複数開設することのメリットとデメリットを中心に解説してきました。最後に、以下で要点を再確認しておきましょう。

メリットとしては、トラブル発生時のリスクを分散できること、様々な取引機会が増えること、サービスやキャンペーンを利用できること、資金管理がしやすくなること、自分に合ったFX業者を見つけやすくなることなどが挙げられます。

デメリットとしては、口座を管理する手間が増えること、確定申告の際に損益確認の手間が増えること、相互に影響しあう可能性があることなどが挙げられます。

FX口座を複数開設するかどうかは、個人の判断によりますが、メリットとデメリットをよく理解しておくことが重要です。また、FX口座を複数開設する場合は、それぞれの口座の特徴やルールを把握しておくことも必要です。

FX口座を複数開設することで、より効果的にFX取引を行うことができる可能性が高くなるため、リスクを分散する目的で作成しておくと良いでしょう。

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